Episode 49.叔母は分裂したスライムに寝取られるのです。
リスティスに対する謂れのない罪の裁判は、ルジェンドフが裁判長を務め行われました。
そこで、弁護人をつけて貰えなかったリスティスは、状況証拠を積み重ねられ、死罪を求刑されてしまいました。
その求刑に対して、リスティスは激しく動揺し、法廷内で大声で泣き叫び出し、一時休廷となりました。
法廷から、被告人の控室へ連行される道中もリスティスは泣き続けておりました。
警備の悪魔より控室へリスティスは押し込まれると、外側から扉を締められてしまいました。
――ガチャッ…
おまけに内側からは解除ができない鍵もかけられてしまいました。
「リスティスちゃんは、死にたくないんだよね?」
扉を必死に開けようと試みていたリスティスに対して、背後から声が聞こえてきました。
リスティスが振り向くと部屋の真ん中にベッドが置かれており、その上には先程、死罪を求刑してきた裁判長のルジェンドフが腰掛けておりました。
「裁判長!!お願いです!!私、死にたくないです!!私は絶対にやってません!!助けてください!!」
涙ながらにリスティスは、ベッドに腰掛けるルジェンドフに訴えかけました。
「あれだけの状況証拠を積み重ねられて、罪を間逃れられるはずが無いだろう?潔くリスティスちゃんが罪を認めるのであれば情状酌量してあげても良いが?」
「もし、私が…罪を認めれば、死罪にはならないのでしょうか?」
生きて家族の元へ帰りたい一心のリスティスは縋る思いで、ルジェンドフに問いかけました。
「ああ、そうだね。でもね?全ては、リスティスちゃんの今からの行い次第だよ?」
そう言いながら、ルジェンドフは一糸も纏っていないリスティスの身体を上から下まで舐めるように見つめておりました。
「何でもします!!どうかお慈悲を…お願いします!!お願いします!!」
「何でもするんだね?なら、今から私を楽しませておくれ?ただし、私が満足するまでだよ?」
そう言い放つと、ルジェンドフはリスティスに対して手招きをし始めました。
ルジェンドフの狙いは、初めからリスティスだったようです。
ですが、この時のリスティスには…死罪を間逃れたい一心でルジェンドフの策略に気付ける余裕などありませんでした。
リスティスは…諦めた表情で力無くルジェンドフの居るベッドの上へ上がりました。
――――
魔界まで来させられた上、見に覚えにない罪の為に死罪になりたくないリスティスは、ベッドの上で必死にルジェンドフの機嫌を取りながら、様々な要求を受け入れるしかありませんでした。
それは長時間に及び、リスティスは徐々にルジェンドフのペースにのまれていきました。
「さて…リスティスちゃん?今から、私のモノになるんだ。そうすれば、日中の肉体労働一年という有期刑にしてやるぞ?どうだ?断れば、求刑通り死罪判決となるだけだがね?」
「はい、なります…。」
もうリスティスには、ルジェンドフの言いなりになるしか道は残されておりませんでした。
「まだまだ私の好みとは程遠いな。これを着けて励むと良い。
――パチン…
そう言うとルジェンドフは、何かを唱えながらリスティスの首に、首輪をはめてしまったのです。
「リスティス?お前は私のモノだと誓うか?」
「はい…。」
リスティスが誓いの返事をすると?、首輪がリスティスの首を締め付けました。
「あ゛…あ゛あ゛…。」
「喜べ!!リスティス?契約完了した。だがな?首が首輪で締まる時はな?お前が私に背いている証拠だぞ?日中は家族の事は忘れろ!!いいな?」
リスティスはルジェンドフとの契約が本当である事を…首が締まる事で身をもってわからされました。
すると、リスティスによって一時休廷していた裁判が再開されることとなりました。
裁判が始まると、急に証人が登場しリスティスに有利となる証言をし始めたのです。
そして裁判は、日中の肉体労働一年という判決がリスティスに下され結審したのです。
「おい!罪人!!こっちへ来い!!」
裁判で情状酌量されたと言う安堵も束の間、リスティスは罪人として、魔界のとある牢獄へと連れて行かれ、生き物の気配が全くしない地下牢へと収監されてしまいました。
すると、リスティスの檻の前には悪魔達が行列を作り始めました。
「リスティスちゃんを無料で楽しめるなんて、夢のようだぜ?」
「おい!!まだかよ?」
悪魔達の怒号や罵声が檻の中のリスティスにぶつけられ始めました。
裁判で、収監中はキツい肉体労働を課すという話でしたが、実際には“リズの部屋”のような内容を無償で行うという話が悪魔達には既にされていたようでした。
しかも、大勢の悪魔の行列を掃かせる為には、一度に複数の悪魔を受け入れ楽しませなければなりませんでした。
その為、リスティスにとっては非常に身体や精神への負担が大きく、気絶してしまう事もありました。
ところが、悪魔達にとってはリスティスの身体への負担等知った事ではない為、休憩の時間等は与えられませんでした。
ただ、収監されているのは、日中のみですので夕方になれば、拘束から解放されます。
そして、檻の中に設置された空間転送の門を使い、リーズランデ家のリスティス達の寝室に帰ることが出来ました。
一番最初の日に帰る際、ルジェンドフ配下の看守の悪魔がリスティスに魔界の地下牢へ直結の空間転送の門を持たせ、部屋に設置するよう命令しました。
まさにそれがヴィレースとレーユが、リーズランデ家のリスティスの寝室から魔界の地下牢に来る際に使った門でした。
ここまでがリスティスがレーユに涙ながらに語った、魔界の地下牢に居た真相でした。
ところが、これはレーユの記憶を私が『記憶読取』で見ている状態なのです。
まだ、アーシェがレーユの部屋に入り込む場面まで来ておりませんでした。
「何で、夫であるユーレや、最上級悪魔のヴィレース様に言わなかった?」
レーユの身体に包み込まれながら泣きじゃくるリスティスに対して、ありのままの気持ちをぶつけ始めました。
「うぅぅ…。だって…。迷惑かけちゃうから…。」
「身体を…こんなにボロボロにされてもか?この事、ユーレが知ったらどう思う?」
レーユの言葉は止まりません。
「いやぁ!!ダメぇ…。ユーレには言わないでぇ!!お願い…。」
リスティスのその言葉を聞いたレーユに…レーユの中の悪いレーユが囁きました。
「言われたくなければ…分かるよね?リスティス。」
「うん…。」
レーユの言葉にリスティスは少し身構えたように見えました。
「今から、日中の間…リスティスは僕の妻だよ?良いね?ユーレの妻じゃ無いんだ。」
「…はい。レーユ…?」
レーユの名を呼び応えたリスティスの表情に、後ろめたさは微塵も感じられませんでした。
恐らく…リスティスの中でユーレは一番好きな存在なので、昼も夜もユーレと一緒に居られることが嬉しいのかもしれません。
「本当に良いのか?」
呆気なく一つ返事したリスティスに問い返しました。
「レーユは私の事、魔界まで来て命懸けで救ってくれたから…。昔のユーレみたいに…。」
レーユはユーレと名乗る前のスライム時代、騎士団にいたリスティスと出逢った時の事を思い出しました。
「ゴブリン達に襲われてたリスティスを助けに入ったんだよな?」
「うん!二人で倒したんだよ?」
リスティスの身体をスライム態で包み込んでいたレーユでしたが、人間態になるとリスティスをベッドに押し倒しました。
「そのあと君に、ユーレって名付けて貰った。」
「そして…今度はレーユに助けて貰った。」
ユーレとリスティスは唇を重ねると、慣れたように身体を重ねていきました。




