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あくまでも裏の英雄はじめます。  作者: 茉莉鵶
Chapter 2.少女期編
21/52

Episode 21.叔母も母も愛に飢えていたんです。


 何か身体の両側に柔らかいものが当たる感触がしました。


 「ええええ?!」


 目を覚ますと…私の部屋の寝室のベッドの上でした。

 その上で、シェンティとお母様に挟まれる形で、何もつけず寝ていたのです。

 柔らかいものの正体は…シェンティとお母様の胸が私に押し付けられていたのです。


 「あ…。アルシェ、起きちゃった??お母さんね…?アヴィレネーナ様のこと好きになっちゃった。」


 「全く…もう!!アヴィレネーナ様が悪いんです!!」


 一体…何が起きたのでしょうか?

 変身解除まであと二〜三分という時に、シェンティに何かされ声をかけられた後から記憶が無いのです。


 この状況…アヴィレネーナの姿で、このベッドの上でシェンティとお母様に…何かされてしまったとしか思いようがありません。

 シェンティの言ってる意味はもう支離滅裂ですが…お母様の言ってる意味が凄く気になります。


 「ねぇ…シェンティ?私に何したの?」


 「私と子孫で…アヴィレネーナ様に全身全霊ご奉仕させて頂きました。アルシェ様に戻られてからは、何もしておりませんのでご安心を。」


 アヴィレネーナの身体に対して、二人から色々されたのはもう明白でした。


 「アルシェ?お母さん…もうアヴィレネーナ様無しではもう無理なの!!だから…見捨てないでね…?」


 この時のお母様は完全に堕ちた女の表情をしておりました。


 私としては…男の人とも付き合ってみたいのですが、何せ女学院に六歳より入れられてしまっており、出会いなんて皆無です。

 しかも、シェンティが付きメイドでいつも居るので、尚更出会いは遠のいておりました。


 「分かったから…。でも、本当に良いの?」


 「うん。私もう…後悔したく無いの。あ…でも、リスティスにはこの事内緒にしてくれるかな?」


 流石に…今まで殆ど接してもいなかった母娘が、急にただならぬ関係になったと知れば、リスティスお母様とは言え…何か一波乱起きそうです。


 「良いけど…お母様、一生私の都合の良い…奴隷だからね?」


 「はい…。私は…アルシェ様の奴隷です。都合の良いようにお使い下さい。」


 なぜか、こんな簡単に家族の誰よりも…お母様を占有出来ると思うと、不思議と私の心は満たされていきました。


 「ねぇ?お母様はもう帰らないとまずいんじゃない?」


 「はい。ですが…お母様とお呼び頂くのは畏多いです。レスティアとお呼び下さい。」


 まぁ…確かに奴隷に様付けは変かも知れませんが…お母様はお母様な気もしました。


 「お母様って私…全然呼ばせてもらっていないから、呼ばせてくれる?その方がなんか罪な感じがして…良くない?」


 「とっても…良いです!あ…そろそろ、外に使用人を待たせておりますので、今日は家に戻らさせて頂きます。」


 お母様はそう言うと、ベッドから起き上がり身支度をし始めました。


 「子孫?お前さんは恵まれておるのだぞ?私なんかモノだからな?奴隷より下の存在だ。そう言う事だから、心配するでないぞ?さっきお前さんと協力してアヴィレネーナ様にご奉仕したが、中々良かったぞ?」


 「アーシェ様!お褒め頂けて光栄です!また…ご一緒に楽しみたいです!!」


 あまり肩入れしないシェンティが…珍しい事です。

 モノと言う名の…恋人枠のつもりだったのですが…シェンティは相当気にしていたようです。


 「お母様?毎夜…手隙になる時ある?」


 「大体…食事後一度寝室に戻りますので、その時ですね。どうしてですか?」


 相変わらずお父様は家に戻って居ない雰囲気が見て取れるので、夜でもシェンティを使って家に呼ぼうと考えました。


 「明日から、毎夜シェンティが迎えに行くから、今日家に戻る時…シェンティを連れて行って貰える?」


 「え、ええええっ?!よ…宜しいのですか!?連れては行けますが、どうやってアーシェ様はお帰りに…??」


 なかなかお母様は良い反応を見せてくれました。


 「はぁ…お前さんは馬鹿かい?私を誰だと思ってるんだい??」


 「あ…。すみません…。さっきまで…ご一緒に楽しんでいたもので…。アーシェ様が悪魔だという事を忘れておりました…。」


 シェンティは声を出して笑って、萎縮してしまったお母様を和らげるような態度をとりました。


 「さて、アルシェ様の産まれた家に少し顔を出して来ますね?」


 そう言うと、お母様と一緒に私の部屋を後にしました。

 

 クラスメイト四人に、シェンティにお母様と…私を取り巻く環境について、これから色々と大変になりそうな予感がします。



 ――――



 お母様とシェンティが部屋を去ってふと気づきました。

 今日、お母様が私のところに来たのは、アーシェに恐れをなした祖父が私を事実上デルジェイム家から追い出すことを告げる為でした。

 なので本当であれば、お母様は私の部屋に来たその足でリスティスお母様の所に告げに行かなければなりませんでした。

 ですが、今恐らくデルジェイムの家に向かっている筈です。


 ここは、話を聞いている私がリスティスお母様の所に、出向くしかありません。

 そうしなければ、デルジェイム家の祖父がリーズランデ家から連絡が来ないと騒ぎを起こしかねません。


 「ふぅ…『空間転移』!!」


 ――ビュンッ!!


 私はリーズランデ家の当主の部屋に『空間転移』を行いました。


 ――スタッ!!


 「到着っ!!」


 小さい頃からの癖で両手を高く上に広げて着地の姿勢になりました。

 とりあえず、当主の寝室の前の執務室に着いたのですが…寝室の方からリスティスお母様の甘い声が聞こえて来ます。


 「うーん…くる時間間違えたかな…。」


 そう呟きながら、執務室から出る為に扉を開けました。


 ――ギィィィィッ…


 「きゃっ?!」


 扉を開けると若い女の子のメイドさんが、扉の前に屈んでいたのです。


 「(エスレーナさん、お楽しみの最中の声聞くの好き?)」


 私は彼女の耳元でそう囁きました。


 「(アルシェ様…お願いです…。皆んなに言わないで頂けますでしょうか…?)」


 「(エスレーナさん次第かな?)」


 少し意地悪してみたくなりました。


 「(ど…どうしたら…。)」


 「(処遇は考えとく。今日は暫くここに居るから、リスティスお母様のお楽しみが終わったら教えにきてくれる?」


 処遇と言われ、エスレーナさんは死んだ目になってしまいました。


 「(はい…承知いたしました…。)」


 「冗談冗談。ねぇ?アルリスとアヴィルグって、今どこに居るの?」


 冗談と聞いた瞬間エスレーナさんは、安堵の表情を浮かべました。


 「えっと…恐らく食堂にいらっしゃるかと…。」


 「ありがとね?」


 二人の居場所を聞いた私は足早に食堂へと向かいました。


 ――ギィィィィッ…


 食堂の重たい扉を開けると、言われた通りアルリスとアヴィルグが、メイド長のアルティナ叔母様と一緒におりました。


 「あら?アルシェ様?今日は、お一人で?」


 「うん…。リスティスお母様に急用があって来たんだけど…。何かお取り込み中みたいし…。」


 困った表情でアルティナ叔母様に私は答えました。


 「はぁ…。執務室まで行かれたんですね…。ここ最近、幼馴染のイチオとあんな具合なのよ…。子供は私に任せっきりで…。」


 確かに…リスティスお母様は夢中になると他が目に入らないタイプだった気がします。


 「アルリス?隣にいる子がアヴィルグ?」


 「うん!!おとうと!!アヴィルグ!!」


 アルリスに声をかけるとまるで私の子供の頃のような言葉遣いで、自分がこんなだったのかと思って、何だかニヤけてしまいました。


 「じゃあ、二人ともアルシェお姉ちゃんが遊んであげよっか?」


 そう言うとアヴィルグが無言で抱きついて来ました。

――――

この話の主な登場人物

――――

名前 :アルシェ=デルジェイム

年齢 :11歳

性別 :女

種族 :人間

職業 :フィルネルス女学院小等部

魔力量:251

魔法 :未知の魔法

スキル:未知のスキル

肌  :肌色(ブルベ系)

髪  :ロング(黒色)

目  :焦茶

その他:七英雄の一人、魔法騎士アルディスの末裔。

    七英雄の一人“悪魔”のアーシェの末裔。

    異世界転生者。

    裏の英雄組織“アビスディストピア”の主人。

――

名前 :アヴィレネーナ=ディズフィア

年齢 :不明(推定1000歳以上)

性別 :女

種族 :最古級悪魔

職業 :裏の英雄

魔力量:測定不能

魔法 :未知の魔法

スキル:未知のスキル、カラミティデモネズ・シリーズ

肌  :白

髪  :ツインテール(金色)

目  :真紅

その他:災厄の小悪魔。

    アルシェの異世界転生前の姿。

    アルシェの魔力量で容姿・年齢が変化。

    露出の極めて多い際どい衣装を着用。

    アルシェの変身魔法で10分変身可能。

    次に変身可能になるまで5時間必要。

――――

名前 :レスティア=デルジェイム

年齢 :39歳

性別 :女

種族 :人間

職業 :主婦

魔力量:291

魔法 :初級魔法全般

スキル:癒し手スキル全般

肌  :肌色(ブルベ系)

髪  :セミロング(黒色)

目  :焦茶

その他:七英雄の一人“悪魔”のアーシェの末裔。

    アルシェ含む三児の母。

――――

名前 :リスティス=リーズランデ

年齢 :34歳

性別 :女

種族 :人間

職業 :リーズランデ家当主

魔力量:333

魔法 :中級魔法全般

スキル:剣士スキル全般

肌  :肌色(ブルベ系)

髪  :ロング(黒色)

目  :焦茶

その他:七英雄の一人“悪魔”のアーシェの末裔。

    元国の騎士団所属の魔法剣士。

    アルシェの叔母(母の妹)。

    グラマラス&スレンダー。

    アルリス、アヴィルグの母で未亡人。

    幼馴染のイチオと恋仲。

――――

名前 :アーシェ=リーズランデ

年齢 :不明(推定500歳以上)

性別 :女

種族 :上級悪魔

職業 :英雄

魔力量:測定不能

魔法 :未知の魔法

スキル:未知のスキル

肌  :肌色(ブルベ系)

髪  :ロング(黒色)

目  :焦茶

その他:七英雄の一人“悪魔”のアーシェ。

    300年以上前、異世界転移してきた。

    魔神討伐後、自らの呪いで眠っていた。

    真名はアーシェンテア。

    “悪魔”のアーシェ時代、

    アヴィレネーナから盗んだ衣装を着用。

    シェンティ=リーズランデとして、

    アルシェの付きメイドに。

    裏の英雄組織“アビスディストピア”の秘書。

――――

名前 :アルリス=リーズランデ

年齢 :5歳

性別 :女

種族 :人間(スライムとの混血)

職業 :なし

魔力量:50

魔法 :変身魔法、その他不明

スキル:不明

肌  :肌色(ブルベ系)

髪  :ボブ(黒色)

目  :焦茶

その他:七英雄の一人“悪魔”のアーシェの末裔。

    リスティスの実子。

――――

名前 :アヴィルグ=リーズランデ

年齢 :2歳

性別 :男

種族 :人間(スライムとの混血)

職業 :なし

魔力量:不明

魔法 :変身魔法、その他不明

スキル:不明

肌  :白

髪  :短髪(金色)

目  :真紅

その他:七英雄の一人“悪魔”のアーシェの末裔。

    リスティスの実子。

――――

この話の登場人物

――――

名前 :イチオ・サノ

性別 :男

その他:七英雄の一人”影“のユキタダの末裔。

    リスティスの幼馴染で恋仲。

    地元アルディスの自警団の団員。

――――

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