2話 何かが始まるようです。
「え?どこ??」
見渡す限りの白
なんか、凄い目がちかちかする。
「ーーー何処だよ…、ここ…。」
「…わからない。…っ、舞!歩美!無事か!?」
なんか、他にも人がいるっぽい。
後ろの方から声が聞こえる。
何故か無性に腹が立つ気がするが…。
まぁ、気のせいだな、気のせいだよ。
「うん、私は平気だよ。
歩美も大丈夫だと思う……よ?」
「舞がいれば!私はいつでも何処でもちょーー、げんき!」
「んー、そう言ってくれるのは嬉しいけど…、
そろそろ離れて欲しいなぁ~。なんて」
ーー嫌だぁーーー!
ーーもぉ、動きにくいよー。
うん、仲良さそうだなぁ………。
とりあえず、一緒にいる男達は爆発しないかな。
後ろを確認すると、
くっついて騒いでいる女の子2人と、
その様子を安心したように見ている男2人。
ーーーーーそしてーーーー
中学生くらいの女の子が3人…、か。
自分を含めて、8人がこの場に呼び出された??
今一状況がつかめないなぁ。
こんな時は誰か出てきて説明なり、お話なり、
何かしらあってもいいと思うんだけど…。
『―――――ふむ、皆集まったみたいだね』
っと、噂をすればなんとやら?
誰かはわからないけど、、、。
「誰だ!!なぜ俺達をここへ呼んだ…!」
4人グループの1人、女の子に声をかけていた
イケメン君(今呼び方決めた)が叫ぶ。
『ふむ、最もな疑問だね。
まずは自己紹介といこうか、私は……、
そうだねぇ、んーー、
神……、と言えばわかりやすいかな?』
………王道だなぁ。
てことはこの後の展開もなぁ……。
嫌だなぁ…。
「っ………。その、神とやらが本当だとして、
一体僕達に何のようですか…。」
『ん?まぁ、説明はおいおいするとして…。
僕は君の質問に答え、自己紹介をしたよ?
なら、君も名乗ってはどうかな?
礼節が足りていないなぁ、最近の若者は…。』
「うぐっ……。
……ふぅ……、確かに礼儀知らずでした。
その点は謝罪を…。
改めて、自分の名前は朧希 修です」
なんか、自己紹介が始まった。
イケメン君真面目だなぁ。
『うんうん、いいね。
素直なことは良いことだ。
ならついでに、他の子達もしていこっかっ』
!?
ニッコリ~っと効果音がつきそうないい笑顔で、
なんて、残酷な事を!!
殴りたい!あの笑顔!!
『っん?』
目が合う。
『……………』
「……………」
『にぱ~~~~!!!』
!?!?!?
声に出して笑顔を作りやがった!!
腹立たしいっ!!
すぅ~~、ふぅ~~~………。
落ち着けぇー。落ち着くのだ…。
そう、ただ笑顔を向けられただけ。
そんな事を気にして怒っていたら、
まるで僕の器が小さいみたいじゃないか。
一番しんどいのは、
この流れで最初に指名されること。
まだ、何も起こっていない。
そうだよ、僕の器は空よりも広く、
海よりもふk……
『なら次は、……一番前の君にしようか。
目が、あったよね??ね??』
……よしわかったぶん殴る。