表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/168

15-1.新たな波乱(???視点)

お待たせ致しましたー


第二部スタート‼️






 *・*・*(???視点)









 呪怨が消滅した。


 それは喜ばしい。


 格別に喜ばしいことだ。



「……これで、十束(とつかの)(つるぎ)を手に入れやすいかもしれない」



 (くら)い。


 昏い奥底。


 底の底で、思考をゆるやかに起こしてやる。


 それは、考えていた。


 力を得るために。


 それは考えていた。


 宿主である、あの少女をどうやって引き込もうか。


 だが、あの少女は。


 簡単には自分のものにならないのにも、気づいていた。



達川(たちかわ)の次期当主、とか。厄介だなあ……?」



 と口では言っているが、口元はゆるりと弧を描いているだけ。


 自信がある証拠だ。


 何か、確信を持っているのだろう。


 底の底から、立ち上がり。ゆるやかに上を見上げた。


 上は満天の星が、微かに見えるくらい、底の底にいることがわかる。


 どれくらい、ここにいたのだろうか。


 それはもう数えるのをやめた。


 数える意味がないからだ。



「……待ってて、(みのり)



 達川との呪縛のような恋慕など、解き放ってくれる。


 自分こそが、彼女の隣に立つのにふさわしい。


 そして、十束剣である、金剛刀(こんごうとう)の真の所持者になるのも。


 それは、手足に拘束されている枷を弾き飛ばして、上へ上へと身体を浮かせたのだった。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ