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6-1.羅衣鬼の処遇

お待たせ致しましたー


こちらもよろしくお願いします






 *・*・*







 小鬼が羅衣鬼(らいき)と名付けられた鬼となり。


 いや、正確には守護鬼と呼ばれる、聖なる存在になったそうだが。


 標準は、人間で言う小学生サイズになったので、(みのり)は可愛くて可愛くて仕方なくて。エミに許可をもらってから、ぎゅーぎゅーに抱きしめて。


 それはもう可愛かった。まるで、そう言うキャラクターと相違ないくらいの可愛さ。


 隣にいる咲夜(さくや)に、羅衣鬼が窒息寸前まで抱きしめてたので救助させられるくらいに。



「羅衣鬼を守護鬼にしたんだから、きっちりみのりんを妖達から守るのよん? もち、例の呪怨も咲夜と一緒に頑張りなさい? あたしもフォローするけど」

「「御意」」



 そして、咲夜と一緒にラグマットの上でひざまずくのがかっこ可愛かった。


 でもって、穫の守護に具体的につくとなれば。


 性別が問題だ。


 咲夜のようにどっちでもない存在ではないので、羅衣鬼は男なのだから。


 なので、着替え云々と寝るときなどは、穫に影で休むことになった。日中は、穫の自室や笑也(えみや)の家に来た場合は顕現可ということに。


 さらにもう一つ。


 羅衣鬼の体のサイズが自由自在に変えられるそうだ。


 羅衣鬼自身が望めば、笑也や(たくみ)くらいの大きさにまでなるらしい。実際変身してみたら、二人に負けないくらいのイケメンになったのだ。



「よろしくな、穫」

「うん、羅衣鬼君」



 また元の小学生サイズに戻ってから、羅衣鬼と握手したのだった。


 そして、須佐(すさ)月詠(つくよみ)が加わって、また今日も酒盛りとなり。


 咲夜と大きくなった羅衣鬼と共に、つまみや料理を冷凍食品メインで色々と作り。巧に帰っていいと言われてからは、穫はある決意をした。



「? どうした?」

「咲夜、まだ『お風呂』入ってないよね?」

「ないな」

「羅衣鬼君は今まで使ったことは?」

「ないぞー?」


 と言うこと、はだ。



「お風呂入るよ!」

「「!?」」

「あ、羅衣鬼君は正確には『入れる』だから。私は服は着るよ?」

「いや、そうだけど。俺、実際は穫よりだいぶ歳上だぜ?」

「まあまあ、今日だけだから」

「えー?」

「羅衣鬼、諦めろ」



 なので、羅衣鬼にはすっぽんぽんになってもらい。エミに昇格をさせられたことで一緒に着ていた服は、洗う必要はないらしい。体の一部のようなものだそうだ。



「はーい。まずは、全身流すよー?」

「おー……」



 すっぽんぽんになった羅衣鬼は、角以外たしかに小学生の男の子そのものだ。


 穫に兄弟はいないが、年の離れた従兄弟はいるので。彼が小さい頃は一緒に風呂に入って体を流してあげた経験がある。


 羅衣鬼を見ても、そんな懐かしさが浮かぶだけだった。


 髪も少し鋭くなった角に注意しながら、丁寧にお湯をかけ。体も少し温めのお湯で流した。


 まずはボディーソープで体全体をあわあわにさせて。その次は髪。


 で、流したら、少し少なめに湯を張った浴槽に浸からせて、温まってもらう。


 子供のように、百数えたら呼ぶように伝えて。


 その間に、咲夜と一緒にホットハニーココアを作るのだった。


 出来上がったら、羅衣鬼が呼んだので。上がらせて、丁寧に髪と体をタオルで拭いて。ドライヤーで乾かしてから、彼に先にココアを飲むように伝えた。


 その後は、時短も兼ねて咲夜と一緒に風呂に入ったが。


 神様の部類だからか、咲夜の身体はエミに負けずご立派な胸を持っていたのだった。

次回はまた明日〜

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