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22-1.許せない(???視点)

お待たせ致しましたー






 *・*・*(???視点)









 (みのり)が楽しんでいる。


 良くない、良くない、全然良くない。


 己の隣ならまだしも、あの大神(おおみかみ)を降ろす事が出来る異質のイタコの横で。


 許せない、許せない、許せない。


 そんな事は許せなかった。


 穫は、この八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のもの。


 十束(とつかの)(つるぎ)も含めて、我らの物である。達川(たちかわ)などと言う、イタコに特化しただけの霊能者に穫を渡すわけにはいかない。



『……約束したのは、僕の方が先なのに……』



 穫は覚えていないだろう。ずっとずっと小さな子供だったから。


 だが、尾は覚えている、今も鮮明に。


 あの時交わした約束を。



【指切りげんまん!】



 わざわざ指切りまでしたのだ。その呪法は今でも有効状態。


 穫と尾の繋がりは、まだ切れていない。


 大神もだが、あのイタコもいつ気づくか。


 尾が完全に回復したら、いよいよ穫を手に入れる。もちろん、この地獄にいるのだから八岐大蛇の本体も手に入れる。


 詰めが甘い、天の大神達よ。


 八岐大蛇はもうすぐ完全復活するのだ。


 常世(とこよ)も現世も、何もかもが。


 八岐大蛇のための時代になるのだから。



『……だから、穫は手に入れる』



 その妻として相応しいのは、彼女しかいないのだから。


 だが、今はあのイタコの隣がいいと言うのなら、少し夢を見させてやろう。


 尾は、傷を癒すために眠りにつくのだった。

次回は火曜日〜

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