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プロローグ
いつも側にいてくれた、いつも毎日一緒に遊んでいた。
幼馴染のリオン君。
近くのお花畑で遊んだ帰りの夕暮れ、リオン君は真剣な表情で私を見た。
「ティーちゃん18歳になったら僕と結婚をしよう」
「結婚?」
「うん、ティーちゃんが好きだよ、僕のお嫁さんになって」
「うんいいよ、私もリオン君が好き。リオン君のお嫁さんになる」
手を取り合い2人で笑って誓った。
オレンジ色に輝く夕暮れ、お花畑で手作りした花の冠を交換した。
「はい、ティーちゃん」
「はい、リオン君」
2人はずっと一緒だよって…
それは2人で約束をした、10歳の時の思い出。