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思想エッセイ集

あなたは獣人と人間の違いを説明できますか

作者: コマ

今日もまたなろうで小説を漁る。

そして読む。

そしていつも通り同じ疑問を持つ。


「何故ほとんどの小説で獣人と人を分けているのだろう」


不思議でしょうがない。

いつも、同じ疑問を持つ。

そして何故こんなことが起きるのか考えた結果がタイトルだ。


この現象が起きる理由は獣と人は違う、という考えから来ているのではと考えた。

まず大半の人は人間が動物とは違う何かだという考えがある。

違う、と思う人の中にもきっと、人と獣人が分けられている小説を違和感なく読んでいる人がいると思う。

実際人とその他の動物は違うものだ。

当たり前だろう。チンパンジーと人間が似ているからといって、まったく同じなどというのは流石におかしい。

だが、全て違うというのはそれはそれでおかしい。

何故なら人は動物の一種だからだ。

チンパンジーだけでなく、全ての動物は共通の祖先を持っている。

もちろん人も。

つまり同じ遺伝子を持っているから、全ての生物には関係がある。

だが多くの人はこう考えている。


「人間だけが他の動物とは違う」


例えば、アダムとイブ。

アダムとイブは突然他の生物とも関係なくいきなり現れる。

神に作られた生物として。

つまり、他の動物と一切関わりのない他人として生まれてくる。

これは人間だけが特別だという考えの一種だ。

進化論が出てきて、人間と他の生物が遠い血縁だと言われている今でも、この考えが取り除ける気配はない。


何故なら、人間は余りにも他の動物と異なるからだ。

少なくとも、人間には表面的には動物たちが、自分たちとは血縁関係がないように見える。

二足歩行で、言葉を操り、他の動物が作れない道具を作る知識を持ち、自分の体ではなく道具で食物連鎖の一番上に立った。


だが、よく考えると、それらは他の動物だって進化すればできる可能性を持っているのではないのだろうか。

言葉になんかは、もうすでに多くの生物において独自の言語を持つことを確認されている。

道具だって将来作れる動物が現れるかもしれない。

そうなる可能性は十分ある。


例えば犬が進化して人間と同じように二足歩行になって、道具を作り、使うようになったら。

人と同じように社会があり、国があるのならば。

もうそれは猿から進化したか、犬から進化したかに過ぎない。


さて、最初に私は「何故獣人と人を分けるのか」という疑問を持ったと言った。

つまりこういうことだ。

犬からだって、猿からだって、他の動物からだって、進化し、現実の人と同じように活動し、社会を作っているのならば人のように見える筈だ。

もし、他の生物も人間のように進化したのならば、人は人間ではなく猿人という種になっていただろう。


ついでにあまり関係ないが、何故獣人で一括りにするのだろうか。

人でさえ肌の色が違うだけで他の生物だと迫害するのに、そもそも種から違うのであれば、一緒にされるわけがない。

兎から進化したか兎人と狐から進化した狐人は知能を持っているから仲良くできるだろうか。

自分はそうは思わない。


また、獣人の設定として非常に多いのが、人間に対して獣人は非常に力が強いと言うものだ。

確かに人間は筋力が弱い。

その弱さは同種の猿と比べて、擁護しようがないほどだ。

では何故、筋力が弱いかと言うと、筋肉に使う筈だった栄養を脳に回しているからだ。

巨大化した脳は動かさなくても沢山のエネルギーを必要とする。

では獣人も例外ではなく、筋力が退化するのではないのだろうか。

もし筋力も脳もすごい生物が進化で出てきても十分に食料を確保できない石器時代などで餓死により絶滅するだけだと思う。

一晩で書き上げたのでよく分からないところがあるかもしれません。

そういう時は感想かメッセージで尋ねてください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 的外れなことを言ってしまっていると思いますが、「動物」「獣」「獣人」などという言葉は結局のところ人間が定義を決めている言葉なのではないか、と考えます。ですから、そこに何らかの要因(人にとって…
[一言] ・『人間』と『獣人』の違いは、その作品における『人間』の定義によって違ってくるでしょうね。私としては、類人猿というかホモ・サピエンスは『獣人』の一種として認識しています。そして『獣人』とは、…
[良い点] 面白いエッセイでした。テンプレートは便利ですが、世界観設定の肉付けはやはりあったほうが読み物としてもおもしろいですね。 [一言] 人間とかいう邪悪な種族が兎も狐も迫害しまくった結果、外圧に…
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