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没1  作者: 零眼のメルト
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混雑ノ休暇

私は尚俊に言われた通り休暇を取ることにした。まあ、この体質だから脇腹の傷はすぐに治癒するが、念のために休むことにした。まあ、治るとしても痛みは変わらずから、ということにしておこう。久しぶりに大都市でもゆっくり観光しようと思った。一番はじめに思いついたのがゲンベルト国だった。すぐさま私は宿泊施設に予約の連絡をした。サッと部屋が取れたので安心した。手荷物を整え出発しようとした時、携帯電話がなった。ボスからだ。


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急ぎの依頼が来て、出発しようとしてからかれこれ一週間経った。ここにスパイがいたらしく、それを決定的証拠を見つけ、提示した上で殺すという事だった。予約も1週間引き伸ばしてもらった。疲れた、はっきり言って長い間の張り込みは嫌いな分野である。けど、これで出発出来る。今度こそ荷物を整え、出発した。気づけばいつの間にか脇腹の傷は完治していた。毎回こんな感じなのであまり気にしていない。空港に行き、予約した飛行機のところへ向かった。行く途中切符売り場に恐ろしいほど長い行列が出来ていた。見ると次々とゲンベルト国行きの切符を買っている。何かあったのかと調べると血の気が引いた。

「怪盗トロスパート、ゲンベルト博物館から宝を盗む!?」

ゆっくり出来ない。なんという事だ。腹が立ったので警察に感知されない具合で怪盗トロスパートとか言うやつを邪魔することにした。武器を持っていたが、本拠地の一番近場の空港ということもあって、従業員の中にもグルはいる。だから実質手荷物点検は無しで入れる。殺し屋は他の闇に生きる者達に比べて裏切りが起こるまでは連携は一番。裏切りもそうそう起きるものでもない。そしてフライトが始まった。いる訳がないと思うが一応乗客の中にそのトロスパートとかいう奴がいないか見てみる。幸運なことに調べれば画像は腐るほど出てきたからな。てか、またSUBTeamが居るのか。別にいいのだが。とりあえず、ただの休暇中に怪盗の邪魔をして、私が怪盗を捕まえた英雄としても然り、銃刀法違反で捕まるのもどちらも世間に名前が知れてしまうので気をつけなければならない。まあ、普段の殺しと変わりはしないが。飛行機の中で眠ることにした。度々医者に耳のことを聞かれたり、周囲からトロスパートの話題が入ってきて、睡眠の邪魔だった。私がもし解体屋だったら全員ここでバラしてるぞ。てか、解体屋何てそんな理由でしか飛行機乗らない気がしてきた。

次回、トロスパートに死神が舞い降りる。トロスパートへの(軽めの)復讐は起きるのか。次回へ続く

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