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没1  作者: 零眼のメルト
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作戦決行

依頼を受けた後深層サイトでターゲットの名前を調べた。案の定、明日行われる中心機関の掃討作戦に迎え撃つための募集をしていた。

「尚俊、ここは潜入で行くか。」

「OK。場所は分かる?」

「テリチドス鉱山だ。」


───────────────────


テリチドス鉱山周辺に着いた。周りはほぼ荒地で草もほぼ生えていない。身を隠せる場所と言ったら所々にある岩のみだ。奴らの本拠地は後ろは禿山を削った壁に、正面は壁で守は最強だ。何か侵入経路は無いか探った。壁の門から車が入っていくのを見かけた。あの門以外は入る余地がなさそうだ。門を見ているとバイクが2台出てきた。それは壁から離れていく。私たちがいる所も壁からは見えない程遠い。丁度バイクが近くに来たので丁度いい。2人でスナイパーライフルを構えた。タイミングを合わせ、2人で同時に売った。ジャストでどちらも仕留めた。向こうにはバレていないだろう。すぐさま返送してバイクに乗った。そして壁の中に入ることにした。検問所ではもはやバイクの柄を見ただけで通してくれた。半分くらいが寄せ集めの軍だろうから仕方ない。とりあえず明日の掃討作戦が始まるまで待つことにした。今討ってもこの大軍の中ではすぐにバレる。それまで情報を集めることにした。と言っても聞くわけではなく、盗み聞きだ。私は座り込んで話をしている男ふたりの近くに座った。

「明日は荒稼ぎ出来るな。ハッハッハッ」

「だろ、さっきのアレが上手く行けば俺達の分け前が増えるってんだ。外で多く死ねばそいつらに払う金は無いからな。」

「そう言えば、明日の政府の犬共の中にSUBTeamがいるかもしれんだとよ。」

「そいつァ厄介だな。でもさ、もし誰かがそいつ殺って手柄を横取りすりゃいいんじゃね?」

「そりゃ名案だ。お前天才か。」

「ハッハッハッ」

まあ、全員金目当てだろう。どいつもこきつも生き残って分け前を貰おうとしている。だが、その分け前を払うやつがいなくなる前日だと知らずにこう考えてるとなると笑えてしょうがない。それよりもSUBTeamが来るのか。奴には会いたくないな。携帯の通知がなった。

「はい、サツだ。」

「もしもし、尚俊です。情報は何か見つかりましたか。」

「ああ、豊作だ。」

「分かりました。後でお聞きします。」

携帯が切れたタイミングで誰かに両肩を掴まれた。

「よう、姉ちゃん。」

「一緒にいい所行こうや。」


───────────────────


「お待たせ、尚俊。」

「少し遅かったですね。」

「ああ、少し連れてかれるところだったからね。」

そう言って血のついたハンカチを投げた。

「バレてないですよね。」

「もちろん。」

その時警報が鳴り響いた。

『敵軍隊確認しました。全員配置に付け!全ての兵は壁の出入口に配置し、射撃は壁上層部に迎え!!繰り返し連絡する…』

私達は武器と荷物を持ってガラクタの裏に隠れた。

「全軍!!進めぇぇぇ!!」

装甲車やバイクが次々と出ていく。壁の向こうから射撃音が聞こえる。

「そろそろ行きますか。」

「そうしよう。」

私達は本拠地に入りターゲットの部屋に向かった。予め地図を取得し、監視カメラの位置も把握することが出来るくらいの技術は持っているので避けながら向かった。

「貴様らッ!!ここで何してやがる!?」

まずい、見つかったか。

「SUBTeamのメンバー。白透知夏の侵入が確認されたため、その報告に来ました。」

「…、そうか。ならボスに報告しに行け。」

尚俊ナイス嘘!ありがとう。私はお礼をする仕草をした。そして何とか到着した。私が扉を開けた。中にはどかっと椅子に座っていて酒をがぶ飲みしているゴツイ男がいた。

「すみません。ご報告があります。」

「何だ?」

「SUBTeamのメンバー、白透知夏が侵入しました。」

「そうか、なら」

1発の銃声が鳴り響く。何が起こった?尚俊の方を見るが驚愕の表情を浮かべるのみ。私の脇腹を見ると赤い。私は倒れた。

「これは全員の罪を1人で背負ってもらった。これを全員に知らしめて2度と失敗の内容にしろ。」

そう言って重低音の笑い声を上げていた。

「…けんじゃねぇ」

「あ?」

「ふざけんじゃねーっつってんだオラァァ!!」

私は腰につけたマシンガンを連射した。ケネストは驚き机の後ろに隠れた。

「この野郎。死に晒せェ!!」

ケネストが反撃しようとした時何かに首を掴まれた。


───────────────────


私の乱射とケネストが恐怖に暴れ回ったお陰で部屋がぐちゃぐちゃ。

「尚俊、殺したのか?」

「9秒だから、半殺し。とりあえず君は喋るんじゃない。とりあえずこれを運ばないといけない。」

荷物から武器を入れる袋に見せかけた袋を尚俊が出し、その中にケネストを詰めた。彼は携帯を取り出し、電話をした。すると山の裏からステルスドローンが来た。流石のステルス機能、サイレント機能で大きさがある割に気づかれない。窓を割り、それに飛び乗った。こちらに向かって銃を打つものがいたが逃走に成功した。

負傷しつつも作戦に成功したサツだった。死神はまだ、人を殺す。続く

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