この理不尽な世界のくそったれ ( なんかこういうのありそう )
ガラスの破片が乱れ
乱雑に置かれた机や椅子
そこは間違いなくかつて平和な日々を過ごした
あの教室である
ー少女がポツリと立っていた
その少女の名を知るものはもういない
彼女はそっと、その手に持った
ぺティナイフを天へ天へと伸ばした
そして、彼女はそのナイフを思い切り振り下げた
「アァ、私の人生はここで終わりか。
何とも短い時間だった。」
少女は思った。
思えばこの16年間
ろくな日々を過ごしていない
ぐさり ぐさり ぐさり ぐさり
「せめて…せめて、
私は少しでも人から必要とされたかった。
少しでも私のことを気にして欲しかった。」
彼女は嗚咽を漏らした
彼女の腹部にはぐさりと
ぺティナイフが刺さっている
そのあとはなんともあっけなかった
彼女の周りには紅く染まった湖ができ、
これを見て、悲鳴をあげないひとなどいないだろう
と思うくらいに悪霊のような顔になり、
そして彼女はこう言ってこの世を去ったらしい
「この世界は理不尽でしかないのだな。」