表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しもつけそう。  作者: 白菜
第五話 出かけよう、そうしよう
61/61

向かう先は……

 その後の事を語ろうと思う。

 政と和解した乙女は政から「一緒に暮らさないか」と誘われた。

 乙女は迷っていたけれど、


「……下野荘には皆がいるから。皆と離れたくない」


 そう笑って断った。

 そうか、と政はいつでも屋敷きなさいとわざわざ丘夏の方にまで言ってきた。

 政に見送られての帰り道。

 僕と乙女は二人っきりで歩いていた。


「良かったね乙女ちゃん」

「……うん、全部丘夏のおかげ」

「はは、お世辞でもそう言ってくれると嬉しいよ」


 ふるふると乙女は首を横に振る。


「ううん、本当の事」

「え?」

「丘夏がいなきゃ私、ずっとお父さんと向き合う事は出来なかった。あの時、丘夏が背中を押してくれたからここまで頑張れた」

「乙女ちゃん……」

「本当にありがとう丘夏。丘夏には感謝しても感謝しきれない」

「……それなら良かったよ。お隣さんがいつまでも俯いていちゃゲームも出来ないしね」

「うん。またゲーム、しよう」

「じゃあ行こうか。乙女ちゃん」

「……どこに?」

「そんなの、決まってるよ」



 手と手が自然とつながる。

 向かう先は──皆がいる下野荘。




 〜〜FIN〜〜

 今までありがとうございました。

 次回作にご期待ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ