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知らないことをしらない。  作者: 山藤まひろ
1/1

まだ信じている

夕日が差し込んでいる。

「夕方になると元気がなくなるのよ。またねさくちゃん。」

のんちゃんはそう言って帰っていった。


帰路、十二月の平日、午後四時。近所の子どもたちが私の横を通り過ぎる。

「じゃあな!」

「おう!またな!」

二つの分かれ道ほんの手前。二人の少年は、手を振って走っていく。

彼らに親しみの感情を抱きつつ、そういえばとふと思い出を巡ってみる。


のんちゃんとは幼馴染で、毎日一緒にいたような気を持つ。家庭環境が似ていたため、夜遅くまでのんちゃんや私の家で話していたのだ。

そんなのんちゃんとの帰り道、小学生のころは必ず手を繋いで帰ったものだ。

始まりは三年生の冬、のんちゃんの提案からだった。


「ねえさくちゃん。今日からは手を繋いで帰らない?」

「ええ。なんで?」

「家に帰っても誰もいないでしょ。ストーブをつけてあったまるまで長いんだもん。帰ってから手があったかいほうがいい。」

「カイロじゃだめなの?」

「カイロは優しくないからあったかくないよ」

のんちゃんが表情も変えずに言ったあと、私はふーんと言って手を差し出した。


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