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第五十五話 無知

「なんでなのよ・・・なんで!」


私はこの現状に対しての憤りを声に出さずにはいられなかった。


祐二が・・・・・・やっと会えた祐二がいない。

どうして。どうしてどうして!?


そんなのきまってる。

昨日の話ぶりからして、誰かをアレで殺しに行ったに違いない。


私達が祐二に接触したせいで彼の実行の機を早めた・・・という事?


それなら途方にくれてる場合じゃない!!



私は走った。

走って再び祐二を探した。

けど・・・けど、どこにいるかなんて見当もつかない。

そもそも祐二の目的の理由もさっぱりだ。

祐二がアレを使って誰かを殺したいという行動目的しかわからない。

理由がわからなくても目的がこれなら・・・急いで祐二を見つけなければ!


どこに・・・誰を殺そうと!?

ああ・・・くそ!なんで昨日もっとしつこく粘らなかったんだ。

私はバカだ。


祐二に会えた。それだけで半分くらい安堵感に包まれてた。それがこんな結果を生み出した!



どこにいるの祐二。




私は再び以前のように街中を走り回る。
















あれは・・・・・・?




いつの間にか河川敷周辺の通りを走ってた私はふと上を見上げたとき、ふたつの人影を見つけた。




・・・・・・あれは祐二だ!!

それに、長谷川・・・さん?


なにやら二人でもめるように話あっていた。

私はその会話を聞き取ろうと、隠れ隠れ彼らに近づく。



何を・・・話しているんだろう。


そういえばこの前、長谷川さんに会ってから思っていた。

彼は何か私の知らない事を知ってる。

昨日といい、祐二と今回の件について何か関係があるのだろうか・・・?



「・・・・・・ったのか?」

「う・・・・そうだ・・・・・・・・だから・・・・・・・なんだろう?」

「それもあ・・・・・俺が・・・・・・・・」

「・・・か。ってことは・・・・三・・・・・」

「そこ・・・・・・・」



ちょっと位置が遠いせいでもいまいちよく聞き取れない。

でも今、ちらっと聞こえた一つの単語・・・。


どういう事?

なんで・・・・・・。

なんで雄三って名前が出てくるの?

なんでおじいちゃんの名前と同じ名前が出てくるの!?


おじいちゃんも何か関係してるの!?

なにも話さなかったハズの祐二はどうして長谷川さんに色々教えてるの!?


何も知らない自分がイヤになる。イラつく。

この場を飛び出してすぐさま祐二を問い詰めたいけど、それをするとこの先の情報を聞けないと思って私は少し近づくくらいで気づかれないようにする。


そのまま彼らの会話に耳を傾ける。

ここなら先ほどの位置よりより聞きやすいようだ。



「つまり渡辺君の死は・・・。」

「まぁ、そういう事だな。彼の事は残念だった。だが、井沢の件はまさかそうだったとはな・・・。」

「・・・すまなかったね。」

「いや・・・俺の方こそ。」

「じゃあ・・・。」

「そうだね。」



彼らのはっきりと聞こえた会話はここまでだった。

肝心の部分はさっぱりだ・・・。





彼らはそういうと二人で共にどこかへ向かうようだった。

私は・・・ひっそりと後を追った。

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