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第四十八話 言葉の真意

やはりあの男は小沢家の息子だった。

それはあの反応を見れば間違いないだろう。

とすると・・・僕の推論はまず間違いないものになる。


僕は彼女達と別れるとすぐ家に戻り、昔のアルバムを取り出す。




「・・・これは。」


僕は彼の言っていた事の意味を理解する。


小沢家の家系は母親だけの片親だった。


そして見つけてしまった。

これはもしかすると・・・。





そして確信する。

これは間違いなく・・・なんて事だ。




僕は全ての事件のつながりがようやく見えてきた。



彼は・・・服部 祐二は戻りたくないんじゃない。戻れないんだ。今の感情のままじゃどのみち元の生活に戻ったとしても未来がどうなるかわかっているから・・・。


これがなければ・・・彼もバカな事を思い起こさなかった。

だが・・・彼は知ってしまったんだ。






不味い。正直時間がない。


今日ヘタに彼に接触したせいで多分、彼の考える猶予をさらに縮めた。ということはつまり・・・!


クソ!まずった。このままだと本当に彼らにとって最悪の結末が待つだけだ。

どうする?

どうするどうする。


今すぐ引き返して彼のところに説得にいくべきか?

いや、ダメだろう。再び門前払いがいいところだ。


じゃあどうする?多分近日中には決行されるだろう。

修二君に連絡して一緒に服部 祐二のところに行くか?


いや、多分それでもダメだろう。きっと僕達が帰った後修二君は服部 祐二に接触したはずだ。マンツーマンで話をさせれば多少の効果は期待できるかと思ったが、今思うとそんな単純に解決できる問題でもなさそうだ。








今まで他人の為にここまで何かを一生懸命になった事があっただろうか?

・・・いや、ない。


どうして僕はここまでする?

僕は無関係ではないから?

彼が・・・服部 祐二だから?


・・・さてね。自分でもわからないな。


だが彼らをこのまま放って置くほど僕も冷たくはない。





しかしどうするか・・・。

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