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第三十五話 近づく祐二。近づく真相。

帰ると言ってた幸恵が家に帰っていない・・・。


これはつまりどういう事なんだろう。

簡単だ。


祐二の所にいるか、もしくは向かっている。


直感的にそう思った。


私はよくわからない感情だった。

幸恵と祐二・・・たしかに数度会った事がある程度のハズなのに、今回の祐二の失踪に幸恵が関わってる。

嫉妬とは違う。何か・・・納得のいかないもやもやとした感情。


やはりなんとしても幸恵を探し出して問いただしてみるしかないようだ。



どうするか、このまま幸恵の帰りを待とうか。それとも・・・。



私は妙な興奮感が拭いきれていなかったのもあって、そこにじっとしている事ができなかった。

私は街中に向かって走りだした。







幸恵・・・幸恵・・・どこなの?

祐二の所にいるの?

幸恵・・・どうして私に何も話してくれないの?



色々な思惑が私の中で右往左往する。














私はいつの間にか繁華街を抜け、薄暗いビル街の狭間にいた。

走り疲れてふと時間を見ると・・・すでに夜中の2時を回っていた。


「・・・もうこんな時間。幸恵・・・どこにいるの。」


私はもう一度幸恵に電話してみる。


・・・・・・・・・・・・・・コール音はするが次第に切れて留守電モードになってしまう。


故意に出ないのか、出れない状況なのかわからない。



「はぁ・・・。」


私は軽く、そして重いため息を出す。










「今日は諦めよう・・・。」


そう思って繁華街の方へと方向を変えようとした。

その時!




「・・・・・!!」


黒いスーツのような格好をして手には何かを持っている彼女を見つけた。

幸恵だ!


遠目なので確信が持てなかった私はゆっくりと彼女に近づいた。

彼女はどこかに向かって歩いているようだ。

そっちはどんどん繁華街とは離れビル街の奥深くに続いていた。

私は声を掛けようか迷ったが、彼女が何か意図があって私に隠して祐二に会っているとするならば・・・ここは後をつけたほうがいい。そう思った。


幸恵はどんどんと歩いてゆく。

どこまで行くんだろう・・・。私はまるで探偵ドラマの探偵が尾行するように静かに、でも確実に彼女をつけていった。




そこにどういう事実が待ち受けるのか・・・。

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