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令和の海援隊  作者: 藤木秀哉
雌伏の10年間
7/18

復活

 病院から退院すると、僕の月々7万6千円の生活扶助での生活が始まった。正直言って、かなりきつい生活だった。生活レベルを下げるというのは、至難の技だった。僕は、生活保護を打ち切って働く道を選択した。俗に公務員は潰しが効かないと言うが、まさにその通りだった。ハローワークに通っても僕の前職が災いして、面接にすら漕ぎ着けないという、謂わば、逆差別にあった。

 結局のところ、前職で培った語学力(英語とスペイン語)に頼らざるを得なかった。ネット上でスペイン語の個人教授の生徒を募集する傍ら、大手学習塾のアルバイト英語講師に複数応募した。その中の一つで運良く採用され、スペイン語個人教授の生徒もたった一人であったが見つかった。その生徒さんは、将来、メキシコに移住したいという20代の女性だった。町田の喫茶店で週一回授業をすることになった。

 かくして、僕は辛うじて生活保護からの脱却を成し得た。

 15年間お世話になった大林先生の言う通り、何でもいいから働くこととなった。

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