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令和の海援隊  作者: 藤木秀哉
雌伏の10年間
6/18

格差

 ボクが長々と病院のことを書き連ねてきたのは、一つの狙いがあった。ほんの数ヶ月前まで、国家公務員・外交官だった人間がわずか半年後には、生活保護を受け、日本でも有数の精神病院の内科病棟の患者として、いろんな人と交流している所を見せたかったのだ。基より生活保護については、一切の偏見はない。日本国憲法第25条で保証されている国民の生存権を生活保護法で具体化されている国民の権利である。

 正直言って、その頃は、自らが陥っている状態、あるご婦人の辛辣なお言葉を借りれば、終わっている状態から復活するのに、数年間を要しようとは、夢にも思わなかった。

 総合病院での治療が終わって、元々運ばれたあおば病院に戻った。大林先生が、今まで見たことのない満面の笑みで、ボクを迎えてくれた。この病院とのお付き合いは15年近くだったから、マイホームに戻った気がしたと言うのは、言い過ぎだろうか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 俺なんかと違って、藤木直人先生は良い精神病院を渡り歩いてきたんだなぁと思った。羨ましい限りである。
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