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令和の海援隊  作者: 藤木秀哉
雌伏の10年間
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英語授業の中身

 さて、アカデミーの校長の指示で中学3年のテスト形式のゼミを担当することになった。レベルはいわゆるGMARCHの付属高校を対象としたものだった。普通はベテラン講師が担当するのだが、校長による一種の抜擢だった。

 ところで、そのテストの中身と言えば、明らかに公立高校の入試問題よりも難易度は高く、語彙の面でも、文法の面でも、長文の長さでも、特別な対策を講じなければ太刀打ち出来るものではなかった。

 印象に残っているのは、長文読解問題で、スペインの内戰が取り上げられたことがあり、いわゆる英語力を越えた教養が試されいるものもあった。

 僕がこのテスト形式のゼミの準備をどのようにしたかの種明かしをすることにする。まずは、自力でテストを解いてみた。解答例はあったので、解答後、答え合わせをした。100点を取れる時もあれば、惜しくも90点代にとどまることもあった。その後、重要単語や重要表現、文法事項をノートに記して授業に臨んだ。

 生徒の中で90点代をキープしていたのは、わずか1名だった。その生徒に、声を掛けたことがある。

「君、良くできるね」

生徒の反応はなかったが、誉められて嫌がる人はいないだろうと、勝手に納得していた。

 まあ、テスト形式のゼミは、こういう感じで行っていた。

 因みに、そのアカデミーは東証プライムの上場企業だった。蛇足ながら。

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