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24 想い


 そんな感じで日々大忙しのケイトさん。


 ただ、順風満帆とは言い難い毎日。



 大っぴらにバレないような陰湿なイジメを繰り返す最前戦の嫉妬野郎どもとか、


 ベタベタまとわりついてくるストーカーちっくな取り巻きとか。


 いい加減うんざりしていた頃、不穏な噂を耳にする。



『城から抜け出した連中が、仲間を集めて何かするらしい』



 軍で問題となっている脱走勇者たちが、召喚者を集めてるのだとか。


 相手の能力を問わず、かなり強引なやり方で。



 それはケイトさんにとっては、噂と言えど絶対に放置出来ない事案。


 離れてからもずっと気に掛けていた人、


"低職処分"され、アネスの町で平和に暮らしているというサラミさんは、


 噂が真実なら連中の格好のターゲット。



 みんなから頼りにされていたとはいえ、戦争のサポートなんて仕事は嫌だったし、


 今の自分を取り巻く状況にもいいかげんうんざり。


 何より、訓練生時代の親友の危機、


 今が決断の時!




 こうして一念発起したケイトさん、


"そこそこ"の『転送』魔法と"そこそこ"の『隠密』魔法を使いこなして脱走成功。



 初めての異世界ひとり旅に四苦八苦しながらも、


 何とかたどり着いたアネスの町。



 今のサラミさんの、町での立ち位置なんかはよく分からないので、


 もしもの時も迷惑を掛けないようにと、


『そこそこ隠密』しながらサラミさんのお宅を目指し、


 見事にスーちゃん結界に引っかかってばったりぐっすり。




「どうして直接訪ねてこなかったのっ」



「だって、もし結婚してたら……」




 あー、これ以上おじゃま虫したらアカン。



 はい、『コレクショニア』の皆さん、静かに撤収ですよ。


 スーちゃんは引き続き警護の方、よろしく。


 でも、監視するのは家の外だけだからね。



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