第33話 満喫
「「「「いただきます!!! 」」」」
ようやく起きてきたので少し遅めの朝食にする。
「テレビつける?? 」
一応、聞いてみたけど、皆、乗り気じゃないみたいだ。
「つけても良いけど、こっちの世界の情報が流れる訳でもないし。旅番組みても行ける訳じゃないし別に良いかなあ?? 」
確かにな。
「アニメでも映画でもゲームでもいいよ?? 」
気のせいか、空の表情が暗い気がする。どうしたんだろう??
「気分じゃないなぁ。こっちには仲良い友達もいないし、学校もないし自由過ぎて……。なんだかやけにさみしい。」
言われてみれば空と年の近い男の子を見かけないな。確かに、友達欲しいよね!! 後で、レツさんかテンさんに聞いてみよう!!
「友達ですか……。確かに、ここの世界では冒険者になったり、貴族の子等は魔法の学校へ行ったり、店を開きたい子達は弟子入りしたりと自由ですからね。空くんには何か、したいことはないんでしょうか?? 」
遊びに来たレツさんとテンさんがお茶を飲みつつ聞いてくれる。
そうだよなあ……。こっちの世界は危険はあるけど、割りと自由なんだよね!! 華はエルザと一緒に小物作ってカレンの店で売って儲ける計画をたててるようだし。空は、作るよりいろいろな所で遊んだりするのが楽しいみたいなんだよなあ。
考えてもわからないので、直接空に聞いてみた。
「空ー!! ちょっといい?? 」
家の中でゴロゴロしているけど暇だったようですぐに来た。レツさんとテンさんに聞いた話をするが、気になるものがないみたいだ。好きなことはないか聞くと、『猫』とだけ答える。
猫かあ…。あっ!! そうだ!!
「動物と仲良くなるとかどうでしょうか?? テイマーとか?? 」
レツさんとテンさんに訪ねてみる。
「良いと思いますよ!! 佐東家の方は基本的に動物に好かれると思いますしピッタリじゃないでしょうか?? ついでに冒険者登録しておけば、依頼も受けられてお小遣いもできますよ。魔法に関しては私達やウニとイリが教えますし。」
レツさんとテンさんも賛成してくれる。
「ダンジョンなどは剣か魔法をもう少し覚えれば問題なく入れますしね!! 」
何だか、ワクワクしてくる。
「そうするー!! 」
といって空は幸灯のいる庭へ戻って行った。
「そう言えば、ネット注文をお急ぎ便で注文したんでしたっけ?? 」
テンさんがお茶を飲みつつ聞いてくる。
「はい、そうですけど?? ウニとイリが持ってくるのかと思ってたんだけど違うんですか?? 」
うーんとレツさんとテンさんが答えづらそうにしている。
「通常便ならそうですが……。まあ、いずれ紹介しようと思ってましたから丁度良い。お急ぎ便の配達員は少し特殊なんですよねぇ。時雨さんは、絶対に仲良くなれると思いますよ。」
嫌な予感はする。含みのある言い方が気になるが気のせいだと、思うようにしよう……。神様達の特殊って相当特殊なんだろうね……。
あー!! 考えたらダメ、考えない!! 考えない!!!
楽しい時間をすごすんだ!!!




