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第26話 戦神

『カレン』で、エルザは持ち込んだ雑貨を店主カレンへ熱く語りかけて売り込んでいる。

昨日の出来事は、エルザには過去の事になっているのかそれとも割りきっているのか逞しい!!

隣で華もエルザの新作を誉めている。

「そうそう、ここの部品が使いやすくて壊れにくくなってるからオススメですよ!!価格も他より安くなるように素材を工夫してるし可愛いから色違いも欲しくなっちゃう!!」

今まで取り扱っていた形状の物と全く違う新作にカレンも興味津々に見ている。

「なるほど、それなら安定して仕入れられるね。只、ここが尖りすぎているから手を切りかねない。滑らかに丸みを持たせておくれ。」

「すっかり、機嫌は治ったようだね。女王ならエルザの細工は気に入ると思っていたよ。まあ、気に入ったのは細工だけじゃ無いようだけど…… 」

スーザさんが意味深に目線を移動させると、そこにはウニ・イリ・テンさんの美形トリオ。

穏やかに笑みを浮かべお茶を飲む姿はやはり絵になるテンさん。

「花の香りと果実の香りが強いですがとても上品で美味しいです。レツ夫婦へのお土産にしたいですね。」

ふわふわで鈴のような音のでるボールに夢中なのは顔面凶器のウニとイリ。

「これ!! 欲しいぃーっ!!!! 俺はこっちの水色ので、兄さんの葉っぱ色のこれが良い!! これ、お小遣いで買える???? テン様見て!見てっ!!」

テンさんの頬に財布の袋をぐいぐい押し付けるイリ。テンさん、身体が斜めになってる……。

何で満面の笑み?? すっかり孫を愛でるおじいちゃんの目になってる気がするよ。

さらにそれを愛しそうに見つめるカレンさん!!

えー!!!! テンさんが、良いのでしょうか?

確かに上品で、美形だと思うけど。ウニとイリも可愛いし負けてないと思うんだけどぉー!!!!!!

何なら、華だって顔はそこそこ美少女だし、空も幸灯だって愛嬌あるしそこそこよ!!

いやいや、親バカが過ぎたかも……。通り過ぎてるかも……。暫くそんな事を考えていると店内が騒がしくなっている。

ガチャガチャした金属音と雄叫びが聞こえるのだが????

「「「「スーザ!! エルザ!! 華ー!!!!」」」」

「「奴等は奥か!! 戦神様の戦士たるドワーフ族の力、おもいしらせてくれるわ!! 」」

「「タッカさん!!! ドーウさん!!!! 俺達も加勢します!!!! 皆、覚悟と準備はいいか?? 」」

「「ウニ!! イリ!!! ママ!!!待ってろー!!」」

「「「「うおぉぉぉぉぉぉー!!!!!--!!-」」」」

こちらに、ドタドタと大きな足音を立てて向かってくる!!!!!


どっかーん!!!!


埃を舞い上げながらせっかく直した扉が倒れ、現れたのは鎧をまとって完全武装したタッカさんとドーウさん。それに変な構えをしているギラギラした目をした幸灯と空。


「「わぁ!!!! 皆そろったねぇー!!!!」」

無邪気なウニとイリの声が響きわたる。

奥には、般若のような顔をしたカレンさんが……。

この後、一部始終眺めていたスーザさんが、 ポツリと

「死人が出ないと良いねぇー。」

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