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第16話 洞窟にて(華side①)

こんばんは。

悲しい出来事があり、中々立ち直れず筆をとることが正直まったく出来ませんでした。心が弱ってしまい、癒える迄の時間が必要でした。


楽しみにしてくださっている方、かかさず読んでくださる方、評価して期待してくださる方、お待たせして本当にすみませんでした。まだいつも通りとはいかずペースが遅れる事もあると思いますが、必ず書き続けますのでこれからも応援して頂けるなら嬉しいです。皆様の声が聞けたらなと贅沢な事を思うこともありますが私自身も楽しみ皆様にも楽しんでもらえてると信じて書き続けます。


今話は、華目線のお話です。もう少し続きますがお付き合いくださいませ!!

ドワーフの村行きの転移の魔方陣に乗った時、正直ホッとした。

『興味のない森からやっと抜け出せる…。』

心の中に浮かんできた本音。

スマホは、確かに繋がるし情報も見れる。

神様達のおかげで買い物も出来る。

恵まれてるのかもしれない。

それでも、友人ではなく他人ばかりになってしまった空っぽの○INEやイン○タは何度見ても辛い。

生きてきた時間が、存在していたことさえ消えて、行きたい学校や夢もあったのに、いいなと思う人もいたのに…。

何度か、連絡して見ようかと思ったけど夜遅くにママが泣いてる姿を見て止めた。

家族で来られて誰も欠けていないんだから、ましだ。いいや、ましだと自分自身に言い聞かせ続けた。

それよりも、憂鬱なのは今後の事だ。

恋愛するとしてもごく普通の人っているの?

ファンタジーに興味ないし、耳が尖った顔だけ良いプライド高めのお爺さんは勿論恋愛対象外。自分だけ年取り続けていくのはいたたまれないし勘弁して欲しいよ。

それに、『騎士様、カッコいいー!!』とか『魔導師は安定してて良いわ。冒険者は、稼ぎによるわねー。』なんて会話が、これからは飛び交うわけでしょ?

残念ながら会話にまったく混ざれる気がしない。キャッキャウフフと会話できる程大人じゃない。

騎士様だろうが冒険者だろうがエルフだろうがドワーフでも時と場合により人や人っぽい魔物を自分の手で殺ってる可能性もあるでしょう?

正直めっちゃ怖い。そんな人がその辺にゴロゴロ当たり前にいる訳でしょう?

根本的な日常の価値観が違うからこそズレていく。普通からかけ離れていくことが怖いんだ。

悶々と考えていると、スーザさんが背中をポンポンと叩き、にかっと笑う。

「華ちゃん、もう少しで到着するよ!!顔がガチガチに固まってるけど心配しなさんな?良い奴らがほとんどだからね?」

移動先は大人が5~6人は入ることの出来る祠の中で、足元には見慣れたやんわりと青く光る転移の魔方陣が描かれていた。

祠を出ると、採石場のような洞窟の中。

森のような場所に出ると思っていたので、ついキョロキョロ見てしまう。独特な土の匂いと鉄の匂いに混じり怒鳴り声がながれてくる。ついつい視線が声の方へ向いてそのまま固まってしまう。

スーザさんが、ふうっとため息をつきながら、話し出した。

「華ちゃん?驚かせてゴメンよ。聞きなれない音だろうが見習いの職人達の声さ。早口で怒鳴り声が音にしか聞こえないだろう?皆頑固で自信家、討論しているだけで喧嘩しているわけじゃないから安心しておくれ。」

すぐに、言葉が出てこなくて曖昧に笑いながら頷いた。

「さあさあ、華ちゃんは村に通じる道を行くよ!

あんたは、幸灯さんと空くんを頼んだからね!1人でスタスタ歩くんじゃないよ?ドーウの工房にも必ず忘れず連れていっておくれよ?」

遠くから、『まかせとけー!!』と叫ぶ声と『いってきまーす!!』と言う男性陣の声が聞こえ、だんだん遠退いていく。


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