第12話 ドワーフの朝
「ううっ…。頭、痛いのぅ。」
タッカさんが、うめきながら起き上がるとスーザさんが、ケラケラ笑う。
「あんた、いつも以上に飲んでたからねえ。ドワーフなのに酒弱いんだし程々にすればいいのに。」
「スーザ、そうは言うがあんな旨いエール飲んだことあるか??わしじゃなくても美味すぎて飲み過ぎるぞぃ??」
「そりゃ、つい飲み過ぎたけど、あたしはどちらかといえば食べ過ぎちまったよ。なんと言ってもあのソース!!たまらない味だったよ。あれで他の肉も食べてみたいねえ。」
『『違いねぇ。』』
2人が笑う声が丘中に響いていた。
「歓迎されちまったからお返しに今度は、うちに来て貰おう。あそこの子供らが驚く美味いもん準備しないとな。なんせ、ヒョロヒョロの紐みたいにほそっこいから心配になるぞぃ。幸灯さんもヒョロ白いから沢山食べさせないとな!!」
「腕がなるねえ。その時には、とっておきの料理を出すよ。あんたの狩ってくる獲物次第にはなるけどね。」
「その時までには、特製の武器創るから声かけてくれ。勿論、罠も造ってやるぞ。」
ドーウさんが目を擦りながらテントから顔を出しタッカ夫婦に声をかけてきた。
「こりゃ、頼もしい。ドーウの新しい武器なら獲物も倍以上に狩れそうだ。ドワーフの団結力を見せるときが来た。」
3人が、楽しそうに計画をたてている。
「皆さーん!!朝ごはん準備出来たから来てくーださい。」
華がドワーフ達に声をかける。
「おはよう華ちゃん!!もう皆、集まってんのかい
??」
スーザさんが、髪をとかしながらにっこり笑う。
「うん、ほとんど集まってるよ。
レツさんだけ、赤ちゃんと旦那さんの様子見に一度帰るって。
準備してたミルクが足りないようなら赤ちゃんにあげないといけないからって言ってたよ?」
華が、スーザさんの髪を結わく手伝いをしながら答える。
「そうかい。待たせちゃ悪いから、すぐいくって伝えてくれるかい?華ちゃんも、食事の準備時雨さん1人じゃ大変だから手伝いにいっておくれ?」
『わかったー!!』と返事をしながら、華は小走でかけていった。
「本当に、良い子達じゃのう。」
ドーウさんが、華と空を目で追いながらぽつり。
「町にでれば悪人も、沢山おる。簡単に騙されりゃせんかと心配じゃぞ?」
「珍しいのう。お前が、自分からそんなふうに言うなんて…。」
タッカさんが、目を丸くして言う。
「まあな。わし自身そう思う。
気になる事があって、幸灯さんや時雨さんにも聞きたいことがあるしの。」




