第10話 つながり
楽しみしてくださった方々、ゴメンなさい。
投稿が大変遅くなりました。
前回から引き続き、宴の話です。
ドワーフのコンビ仲良くていいですね。
つい、書きながらつられてニヤニヤしてしまいました。
今後色々な人達登場しますので楽しみにしていて下さいね♪
「待たせて、すまんかったのぅ!!
わしが仕留めた猪肉だ!!小さいが、脂がのってるから焼くとうまいぞぃ!!」
タッカさんが、ガハガハ笑いながらBBQ用の簡易テーブルにドドンッと置く。
小さいって???どこが???
米10キロ袋の大きさの塊肉が小さいなら、この世界の猪どんだけ大きいの???
「こんなに沢山、良いんですか??」
反応薄い、幸灯がタッカさんに話かけていた。
どうやらこの塊肉、この世界の平均的なお裾分けの量より少なめらしい。
「うちは、スーザと2人だから小さめの肉を多めに貯蔵しとる。前もって宴だとわかっておったならとびきりの獲物仕留めに行ってたんだが…。すまんのぅ。」
「いえいえ、充分過ぎるくらい大きいですよ!!今度、狩りに一緒に行っても良いですか??
経験したことがないので是非、教えて頂きたいです。」
幸灯と空がペコリとお辞儀している。
「勿論じゃ。レツ様から聞いたんだが、ずいぶん遠くの辺境の国から来たんじゃろ??
知らないことも多いじゃろうし、気軽に聞いてくれたらいいからのぅ。わし、これでも一応村長だしのぅ!!」
ガハハと豪快に笑う。スーザさんもうんうんとうなずいている。
優しくて暖かいし、頼りになる夫婦。種族関係なく、仲良くすごせたらいいな。
ガタガタと音がする方を見ると、BBQ材料が置いてあるテーブルのそばでレツさんとドーウさんと華が何か作業している。
何をしているのか近づいてみると、大きな樽を固定させているようだった。
ドーウさんが土魔法を使い土台を作っているようで、その繊細なこと!!
只の土台なのに、何かアンティーク調でデザインが良い!!
作る様子をレツさんと華が凄い凄いと言いながら見ている。
ドーウさんは真剣に作っているようだが、2人に誉められる度に耳が真っ赤になって照れくさそうにしている。
「ドーウの奴、照れとるわ。普段、鍛冶工房でわしの息子や職人と過ごすことが多いせいもあるが人見知りが激しくていかんわい。」
確かに、無口で喋るのが得意ではなさそうに見えた。でも、黙々と何か作業している姿を見た時に職人ってこういうものなのかもなと感じていた。人見知りなのかなとは思ったのだが、無駄なことは喋らない性格なのだと思っていた。
「人嫌いという訳ではないんですね?
安心しました。今作っている土台の繊細な細工もそうですが感性が凄いですね!!!
何て言うか、センスが良くてずっと使いたくなる物を造ることが出来るというのは凄いことだと思います。」
しかも、スラスラと答えを知ってるかの様に造っている。デザインもモダンなアンティーク調で洗練されている。
「そうだろう?自慢の友達じゃ。子供の頃から、スラスラと色々な物をつくりよるよ。でも、自分が欲しい物やあげたい物しか作れないんだと言っておった。使ってくれる相手を思いながらつくるんじゃと。ああ見えて、予約の取れない腕利きの名匠なのだぞぃ。」
「へぇ、凄いですね。でも、名匠と言われるのは納得ですね。使いやすいのは勿論ですがデザインが良い!!!」
「でざいんっちゅうのは、良くわからんが…。
そうじゃろっ!!ドーウは凄いんじゃよ!!!」
タッカさんが自慢気にニヤニヤしながら胸を張っている。
「タッカ!!恥ずかしい事をペラペラ話すな!
わしより凄い職人は山程おるわぃ。わしは、同じものをつくることが出来ん不器用者じゃ。あまり、大袈裟にいうな。」
耳迄真っ赤な顔した、ドーウさんが抗議する。
タッカさんは変わらずドーウさんを見ながらニヤニヤしている。
ドーウさんはと言うと、ため息ひとつつきながら諦めた顔をしつつも口角を片方だけあげてタッカさんを見ながらニヤリと笑う。
幼なじみならではのやり取りに信頼のつながりをかんじた。




