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選択四話 スキルを選んだ後は。

今回も、私が選択しました。

あははは。はぁ~(*´Д`)


あれから一時間は経っただろうか?

いやもっと経ったのかな?お腹が空いて来た。


「どうぞ。」


目の前に出されたのはお茶とお菓子。

今は、建物に入っている状態。ちゃぶ台の様なテーブルの前に座って居る。

ふかふかの座布団に座って居るのだけど、カグヤ様はその向こうに座って居て出されたお茶を飲みながら、お菓子を物色している感じだ。


お茶の間?ここは日本ですか?

と、錯覚しそうな感じの空間。さっき兎人が出入りしていたのは、(ふすま)だから、余計にそう感じる。


「ありがとうございます。」


敬語で返答した僕は、お茶を飲む。


「あつ!」


「あらあら。」


熱湯か?熱湯なのか?

すげえ熱いお茶だよこれ?

何?仕返し?悪戯?一体何?


こぼしそうになりながら、湯呑を戻した。

カグヤ様が僕の方に手を掲げると、光がスーッと来て、火傷したはずの口の中は痛みが無くなっている。


「えっ?」


「ふふふ。魔法?みたいなモノです。」


すげぇ。やべぇ。

こう考えると、回復魔法とか使えると便利だな。


『ぎゃあ~!』


カグヤ様がニコニコしながら、輝くと襖の向こうから、悲鳴?が聞えた。

あれ?あれか?何か魔法を使って兎人に罰を与えたのか?

襖の向こうから、リーちゃんの気配が消えた。もしかして処刑されちゃった?

いやいや、流石にそれは無いか?


「どうですか?そろそろ目星はつきましたか?」


「いや。サッパリです。どうしたもんかな?って思ってます。」


「そうですか~。まぁ時間はありますから、ゆっくり考えてくださいね。」


「あっ。はい。ありがとうございます。」


どうやら、適当に選んで貰おうかと思った考えは否定されてしまった様だ。

とは言え、時間がいくら有っても決める事がそう簡単に出来るとは思えないのだが。


そもそも、スキル5つ。

膨大な数の中から選べるスキルが5つなのだ。

厳しくないか?あれもこれも欲しくなる。

それに、魔法が存在する以上、魔法は取りたい。

かと言って、魔法に偏るという選択も怖い。

異世界に行く訳だ。何かが起こる可能性もある。魔物退治も必要になる可能性も捨てきれない。ただの旅行であっても。


「すいません。質問良いですか?」


「はい。何でしょう?」


「レベルがあると聞きましたが、スキルレベルはいくつで渡して貰えるんですか?」


「そうですね・・・。」


カグヤ様が顎に手をやり考えだした。が、それも少しの間だけだった。


「マックスでお渡ししましょう。」


「マックス?!」


襖の向こうから、リーちゃんこと、兎人がビックリした感じで入ってきた。

あんたは聞いてたのかい?

つうか、真っ黒になっていた。火か?火を受けたのか?


「ええ。その方が、ゆっくりと観光できるでしょう?」


「ああ。はい。」


この会話の最中にリーちゃんは吹っ飛ばされていた。

カグヤ様が手を掲げるとリーちゃんの体は面白いように襖が空いている方へと飛んで行った。そして、誰も居ないのに襖は締まる。


『ぎゃ~!』


当たり前の様に叫び声が響いた。

そして、またリーちゃんの気配は消えた。


「それに、何かあったら大変ですもの。うふふふ。」


「そうですか?ありがとうございます。」


「どういたしまして。」


意味深なセリフがあるけど、僕は聞かなかった事にして感謝を述べた。

やはり、戦闘は避ける事が出来ない事がありそうだ。


さて、どうするか?

回復魔法は外せないな。だって怪我とか怖いもん。

後は四つかな?

飛行とか無いのかな?あっ、あった。飛行も取るか?

あとは近接攻撃系だよね。

近接なら、何が良いかな?

やっぱ剣かな?それとも刀にするべき?

どっちが良いだろうか?う~ん。

剣道をやっていたから、やっぱ斬る刀の方が良いかな?

その方が活かせる気がする。で刀で決定。


攻撃魔法も欲しいな。

やっぱ、火かな?それとも水?

そのどちらかは必要だろうな。だって、水が無いと飲料水に困るし、火が無いと料理出来ない。どうしたもんかな?あれ?精霊魔法?


「精霊魔法って何ですか?」


「精霊に力を借りる魔法です。なので、属性はその付近に居る精霊によって変わります。」


これだ!魔法は精霊魔法にしよう。

後は・・・どうするかな?


「すいません。転移魔法ってありますか?」


「ありますよ。時空魔法ですね。」


あるのか。マジか?

時空魔法で決定じゃん。でも本当にこれで良いのかな?


・回復魔法

・飛行

・刀

・精霊魔法

・時空魔法


いや、ここは回復魔法を無しにして別のを取ろうか?


「あの。精霊魔法にも回復系はありますか?」


「ありますよ。」


よし!なら回復魔法は却下。

生産系のスキルがある便利かな?それとも遠視系?

見る方が良いか?遠い所が見えるとかカッコ良くない?

それなら探索系スキルも良いんじゃない?

どうしよう?


あっ、オートマップ?!

これにしよう。上手くいくと、敵とかも分かるんじゃない?


でもそうすると鑑定系のスキルも欲しくなる。

ぐお~!


「ああ。そうでした。オートマップと言語系は気にしなくて良いですよ。標準装備ですから。」


「そ、そうなんですか?」


「ええ。」


決まった!


「決まりました!」


「それは、良かったです。ではそれを念じてみてください。」


「はい。」


・刀

・飛行

・精霊魔法

・時空魔法

・鑑定


この五つを強く念じると僕の体にスーッという感じでその五つの文字が入って来る感じになる。


「上手くいきましたね。次はスキルレベルを上げますね。」


カグヤ様が手を掲げると僕の体が発光する。

視界が光に埋め尽くされて見えなくなるったが、それも一瞬で収まると僕は何か体が熱くなる気がする。


それを見ていたカグヤ様はウンウンと頷いていた。


「堅実なモノを選びましたね。飛行は予想外でしたけど。では、異世界旅行に行く前に装備品を渡しておきましょう。リーちゃん?」


「はい!」


遠くに居たハズのリーちゃんは直ぐに入ってきた。

まぁドタバタという音が聞こえていたから、慌てて飛んできたって感じだろう。


「茂さんに、装備品を用意してあげて。」


「はい。かしこまりました。」


急いで、奥へと消えたリーちゃんは戻ってくるのも早かった。

シルバーで統一された防具一式と三振りの刀。


洋式の感じの鎧は一式で全てに『月の』とついたモノだった。

しかし三振りの刀はそうじゃなかった。


「これは?」


「なかなか良いでしょう?」


一つは真っ黒な刀。

一つは真っ白な刀。

一つは真っ赤な刀。


「どれがお好みですか?」


うぬぬ。

この三振りの中から選べとおっしゃる。

どの刀も刀身は見えない。


「抜いて見ても良いですか?」


「駄目です。インスピレーションで選んでください。あっ!鑑定も出来ませんよ~。」


「マジですか?」


「はい。マジです。」


僕に選べと?

このド素人の僕に刀の良さなんか分からんよ?

まぁ、分かる人でも刀身を見なくてわかる人は居ないよね?


これは困った。

うん?困った?いやそうじゃないな。

タダで貰えるのに困る訳ないよね?


どの刀も月と思える紋様がついてるし、見た目の色だけが違うようだ。

迷う。どうしよう?


「あと、この装備品以外にいくつかのアイテムもお渡ししますね。そうそう、この銀色のペンダントは肌身離さず持っていてくださいね?」


そこには銀色のペンダントがある。

その他にも、薬瓶のような物や、鞄に日用品や、服や下着何かがある。

ある意味、冒険には必須というモノが目の前に置かれている。


「これは、私との通話に必要な物です。なくなると連絡がつかなくなってしまうので、注意してくださいね?」


「このペンダントですか?わかりました。」


「では、食事の準備をしてきますから、その間に決めておいてくださいね?」


「はい。」


やはりこの三振りの刀の中から選ぶ事は絶対のようだ。

どうしたら良いのだ?

どれも、カッコいい。

この際、どの色が似合うとかで決めても良いかも?


今回の選択

①真っ黒な刀

②真っ白な刀

③真っ赤な刀


締め切り

2021年2月5日金曜日24時迄

更新

2021年2月11日木曜日0時


よろしくお願いします。

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