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転生後は自由だと教えられた筈なのだが……  作者: 平凡な猫
第一章 ○○転生
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第一話 プロローグ

一章です。ここから黒川の苦労が始まります。

 俺こと黒川龍は、いつからか物凄い面倒くさがり屋になっていた。中学・高校では勉強を疎かにして、試験は平均を保っていたが授業中は居眠りや内職をほぼ毎回やり先生に注意されていた。大学に進めても中高と変わらず勉強を疎かにしてギリギリをキープして来た。何事も面倒くさい面倒くさいと何もせずずっとゲームをしてきた。だが人生何事も堕落した生活を送り続ければいつかは終わりが来る…。例えば、お金が無くなり生活できなくなったり、大学を中退して働くしかなくなったりする。黒川の場合は少し変わっていた。そう死亡してしまったのである。原因として、今までの生活が祟り睡眠時無呼吸症候群で亡くなった。そう家族にさえ看取られずに死亡してしまったのである。



 ここからが黒川の人生が変わった瞬間でもあった。



 黒川が目を覚ますと其処は真っ黒で虚無な空間であった。


(うわーこういうのってどこかで見たなー…まさかと思うケド異世界に転生しちゃうのカナー、んーでも俺って死ぬ前って何も良いことなんてしてないし、コレはいい感じの転生ではないっぽいなー…)


「よくわかっているじゃないか。そう君は前世であまり善行をせず転生に選ばれた。」


後ろからそう言いながら近付いて来る微笑んでいる女性がいた。瞬時に俺は何か面倒な事が待っているなと判断したが、此処で何かした所で面倒事が増えると考え、此処はきちんと返答した方がいいと感じた。


「ですよね〜…でも俺そう言って面倒な事を押し付けられてもほとんど何もしないと思いますよ。」


「なんだい、自己紹介もしないで話し続けるのかい?近頃の人間という者は…」


と何か的外れな事を言って来たので少しだけイラッとして、


「はい?そちらも急に俺に話しかけましたよね。逆に話しかけられて返事しないでいきなり自己紹介してもただの変な人じゃないですか。」


そう答えると目の前の女性は腰に手を当てながら溜息を吐いてこう話しだした。


「まあ良い、私は君の中で言うところの[神]と呼ばれる者だよ。まあ君の名前は知ってるし、自己紹介は良いから早速本題を話すよ。君は前世で死んでしまった。その時が奇跡と呼べるほどの偶然だったのだよ。本当に偶然私の世界、君が知る言葉で言う異世界での世界には必要なエネルギー、『リソース』と呼ばれる物が大幅に減ってしまったのだよ。勿論原因があるのだけどねぇ、私の世界の阿呆な国が支配する愚王が異世界召喚を行い、勇者を呼んでしまった…。その勇者は真面目な性格だったのだがねぇ…勇者召喚と言うものは別の次元から空間を繫げなければならない。空間を繋ぐにはエネルギーを大量に使うのだよ。そのせいでリソースは大幅に激減してしまったのだよ。その事が原因で私の世界に居る勇者を元の世界に戻せなくなった…そこで私は地球…そう、全くと行っていい程リソースを使わない場所に目をつけたわけだよ。例え死亡してしまっていても地球のリソースはその魂に保存されているからね。そこで私は君を見つけた。君は他の地球にいた存在よりも抜群に保存されていたからね。更に運の良いことにあのくz…地球の……まぁ所謂地球からの追放だと言伝なのだよ。ついでにと頼まれたからね。死亡していれば異世界に送るのは楽だからね。」



「はぁ…………やっぱりそういう事か…(面倒だ………と言うかクズって言いかけてなかった?)」


予想はしていたが地球から()()って……俺が何かしたのか?只々サボり過ぎただけではないか……。それとも良く創作系の小説等によくある神のミスによるものなのか?それとも目の前の神が何かしたのか?何かが足り無いとか言っていたからありえなくも無い……


「因みに君の心は読めるから考えたこと全部私に伝わっているからね♪余り失礼な事考えない方がいいよ。」


そうか……もう考えるのをやめるか……面倒だし……………………


「…………」「んんっ!?急に考えている事が見えなくなった!?」





誤字報告有難うございます。(編集時

いろいろ書き足しました。(2019/11/10)

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