俺の選択は間違っていないはず…
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え、えっと。
どう、返せばいいのだろうか。
1.頭おかしいんじゃねえのかといい、病院へ行くことを進める。
2.真剣に話を聞く。
3.帰ってもらう。
1は意地が悪すぎるし、
3を言ったとして、家から出て行ってもらったとしても、いずれ、話を聞かなければいけないことになるだろう。
だとしたら、2なのかな?
まぁ、相手は村本香織だし、いいか…
もしも相手が、友達のつっちーだったら強制的に帰らせて、そのあとは関わらないようにするが、
村本香織なので、そんなことはしない、いや、してたまるか!
ということで、とりあえず話を聞くとしよう、
返す言葉といったらこれしかないよな。
『倉本敏弘っておれなんだけど』
それは知ってます。と村本が返答する。
それにつぎ足すように
『わたしは、あなたのことを言っているわけではありません。』
矛盾してるぞ、おい。
『じゃあ、誰なんだよ。倉本敏弘って…同姓同名のやつなのか?』
とりあえず、冷静に…
慎重にいくのだ。
『私が言っている人は同姓同名の人などではなく、未来のあなた、すなわち、未来の倉本敏弘のことなのです。』
ますます、わからなくなった、もう、どうすればいいのだろうか、
どうやら、僕・倉本敏弘は僕が知らないところでえらいことに巻き込まれていたようだ。