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どうしよう、えらいことになった。  作者: ココロアッタカイロ
3/7

夜中のインターホンにはやっぱり出ないほうがいい。

[3]



もうそろそろ寝ようかとウトウトしていたところに、インターホンのピンポーンという音が鳴った。


今何時だよ!?、10時半、こんな時間に…非常識なやつだ。


昔、母からは絶対に夜の時は出てはいけない。

という暗黙のルールなんか、何年か経った後には

関係なくなっている。


それよりも、どんな顔のやつなんだよ、と、悪いことをした子の父親の顔が見て見たいというような好奇心のノリでインターホンに出る。

どうやら、女の人らしい、でも、一言も喋らない。


不気味なので『誰ですか?』と声をかけてみた。

知らない不気味な人に話しかけるとはなかなかのチャレンジャーな俺だぜ。と思っていると


相手が顔を上げ、『村本香織です。』と返答した。


は?なんで、あいつが俺んちにきてるの?


整理ができず、へ?と間抜けな声が出る。


そんな中でも相手は落ち着いてるようで


『ドアを開けてください。助けて欲しいんです。』と言った。


何者かに追いかけられているのかもしれないと思いつつ、俺、村本に家の住所教えたっけ?と疑問に思った。


でも仕方がないのでドアを開けた、するとそこにいたのは、本物の村本香織だった、本物というのは少し変な気もするが、今俺の目の前には、本物の村本香織がいるのだ。


でも少し、学校の時と雰囲気が違う。

それは自分の胸のドキドキのせいで異常になっているのだと、認識し、彼女を家の玄関に入れ、ドアの鍵を閉めたところで、話しかける、


『いったい、どうしたの?こんな夜遅くに。』


すると、村本は言った。


『今、私、倉本敏弘に追いかけられてるの!』


そんなトンチンカンなことを言う村本香織の顔はいたって真剣な表情で、悲しげな表情でもあった。

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