プロローグ
2024年12月31日 日本某所。
世の中はもう夜になり2024年という古い年を忘れ新たに2025年を新たに向かい入れようと外ではどんちゃん騒ぎをしていた・・・一人の男を除いては・・・
その男はとても薄気味悪く体は瘦せ型であった。
顔色はとても青白くメガネをかけているのだが本当に見えてるのかというほどレンズが汚れており、目は光がなく狂人のように濁った目をしていた。
服装も薄汚れた白衣の下に全体的に金色と白が混ざり合ったジャージともうめちゃくちゃであった。
おまけに部屋も小さな切れかけの電球の光が差し込むだけのとても不気味な雰囲気を漂わせていた。
「カチカチ、カリカリカリカリ」
男は何かを男は書いていた。
そして男はそれを書きながら独り言を話し始めた。
「ポトッ・・・」
「やっとだよ…」
「やっとできたんだ・・・」
「これさえ、・・・・」
「これさえ証明できれば俺は、俺はもう一度・・・」
こう言って男はペンを置いた。
そして…
「ぽちっとな 」
男が傍らにあったボタンを押した。
すると急に時空が歪み出した。
外で馬鹿騒ぎをしていた人々はその歪みに吸い込まれ、歪んだ。
新年に高ぶる街の喧騒は、一瞬にして悲鳴に変わっていく。
「お、おい。待てよ。どうなってるんだ?」
眼下に広がる光景に、足がすくむ。身動きも取れず、ただひたすらに街が壊れていくのを眺めていた。
しばらくすると、歪みの中心から何やら光る物体が現れ出した。瞬く間にそれらは数を増していき、そして散らばった。
街の時計塔が鳴り、12時のお告げを知らせる。
2025年、世界は動乱に包まれた。