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異世界で正しく生きるには  作者: 春に狂う
世界の変わり 異世界の始まり
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ここどこですか?異世界です!!

文体の不自然さには目を瞑って頂けたらなー…と


はいすみません。ご指摘ください。甘えてました。

閉ざされた瞼を透し、沈んだ意識を引き上げるように光が目を焼く。


はて、なぜ自分は寝ているのだろうか?

ぼんやりと霞のかかった思考で記憶を探る。

ああ、そうだ。先ほどまで実験をされていたんだった。なんて、どこか他人事のように考えながら、思考にひと段落ついたところで、目を開く。


不甲斐なくも気絶してしまっていたようだけれど、他の子たちは大丈夫だろうか…

そんな風に、あの子たちの事を考えていたからだろうか、開いた視界に映ったのは、紛れもなくあの子たちで、皆一様に穏やかな寝顔で寝息を立てている。


「なんで僕の部屋……部屋?」


まだ眠りが冷めないのか、酷く頭の回転が鈍い。

木張りの床、土壁に木造格子の骨組み

時代錯誤なこんな部屋が、あの施設にあっただろうか?少なくとも自分は知らない。


そこそこ長い間施設にいた自覚はある。施設内のあらゆる設備を知っているという自負も…

だが、こんな部屋は知らない。いや、そもそもこんな建築様式が、あの施設に施工されている事なんてただの一度も聞いた事がない。


であれば、可能性としては新たに造られた実験設備なんだろうけれど、素人目にもここは、結構な年月を感じさせる。

ならばなぜ、自分はここにいるのか?この子たちにしたってそうだろう。


僕の混乱をよそに、ドタドタと近づいてくる足音がする。

すわ施設の大人か?と警戒心を顕に、音のする方、引き戸へと向き直る。


戸の立て付けが悪いのか、ガタガタと揺れながら、半ば強引にこじ開けて入ってきたのは、施設ではただの一度も見たことのない大人だった。


浅黒く、日焼けした筋骨隆々の男だ。ボロ布のような薄汚れた服を着ている。髪を短く刈り上げたその顔は、どことなく、狼のような印象を受ける。


「おー、エドの奴が連れてきたっつーガキはこいつらか…おお?1人起きてんじゃねえか」


ズボラな動作で辺りを見回し、そんな事を言う。

エド?大人たちの誰かの名前だろうか…

警戒も顕に、自然と体が力む


「おいガウス、警戒しちまったじゃねえかよ、子どもなんだからお前みてえな巨漢が出る幕じゃねえっつの


「おお、そいつぁすまねえな坊主」


ガハハ、と大仰に笑いながらガウスと呼ばれた男の陰から-恐らくエドと呼ばれた-もう1人男の人が現れた。


「ああ、起きたのは君か…えーと、見た感じだと君が1番歳上のようだけど、状況とかは分かるかい?」


?どういう事だろうか


「…ここはどこですか?あなた達は“大人”の人たちですか?」


「?…あー、君のいう“大人”がどういった人を指すのかは分からないけれど、一つ目の質問には答えられる。ここは極東国家『ヒノモト』の最西端、北西大陸との橋渡しの土地、その辺境の村だ」


ヒノモト?北西大陸?知らない。そんな地名は聞いたことがない。

ひょっとしてヒノモトというのは島国の『日本(Japan)』の事で北西大陸というのはユーラシア大陸の事を言っているのだろうか?だとするとここは教導施政が分布されない地域にあるのだろうか…


「ヒノモトというのは日本という事ですか?北西大陸とはユーラシア大陸の事でしょうか?」


「にほん?ゆーらしあ?」


「え?」


どういう事だろうか?僕の言葉は日本語らしいから僕と話せるという事はこの人たちは日本人だと思うのだけれど、日本というのは教育制度がしっかりしている国じゃなかったのか?


「すまない、君たちの国はたぶん、俺たちの村の普通とは違うみたいだ。君たちがどこに居たのかは分からない。


ここは生命氏族に統治されない独立領土。

未明領域(アンノウン)と呼ばれる未開地域に位置している。

君たちは生命氏族の統治領から来たんだろう?見た目は人間族のようだけど、あそこは国が多いし、文化体系も多種多様だ。


どうして君たちの様な子どもが来れたのか、その原因も分からないんだ。もし知っていることがあるなら教えて欲しい」


「……知らない…」


「そうか、なら「生命氏族って?」え?」


「未開地域って…地球は人類によって開拓され尽くしたのでは?少なくとも地表面において人類が足を踏み入れていない地域なんて局所的な筈です。本にはそう書いてありましたし、地図だって、地球儀だってそうだった…」


「地球?いや、待ってくれ、どういう事だ?生命氏族を知らない?そんな上等な服を着ているのに文明領域にいなかったっていうのかい?」


どういう事だろうか、本で読んだ知識が通用しない。しないにも程がある。

何もかもが食い違う。ならあの本は?“大人”だってそこに載っていた言葉を使っていた。なのに目の前の(ひと)は知らないと言う。


「……まずは落ち着こう。君の知っている事と、私たちの知っている事とで明らかに違いがある。

まず、君たちはどこの氏族だい?」


「そもそもその氏族という質問の意図が分からない…です。原住民の部族的なアレですか?」


氏族…施設に辞書の様なものはなかったから詳しくは分からないけれど、確か名家の家系がその言葉を使っている…小説を読んだ事がある。

けれど多分…聞かれたのはもっと別の何かだと思う。


「……地球という言葉にしてもそうだけど、君は…君たちは一体何者だい?上等な服を着ているのに常識とは違う知識を持っている。未開地域の果てにはそんな文明があるとしても、ここまでくる理由が分からない。


素性…の意味は分かるかな?それが知れない」


本に載っていない言葉。

何もかもが異なる常識。


考えられるのは施設にあった本が嘘だらけの可能性と、“僕たちが元々いた世界とは違う世界である”という可能性…あとは、この人たちが施設の大人で今も何かの実験がされているかもしれないという可能性ぐらい…


「僕たちは、地球のある組織の施設にいた子どもです。国、人種、連れてこられた年齢はバラバラです」


「地球というのはどこだい?組織の施設というのも…」


「分かりません。でも多分…“こことは違う世界(どこか)”だと思います。あなた達が“大人”でないのなら、僕たちで実験しないと言うのなら、きっと、ソレが真実です」


分からない。分からない事だらけでうまく言葉が纏まらない。気持ちをそのまま口に出しているようなものだ。

不安だ。どうなるのかが、何一つ分からないから不安なんだ。


「“流れ人”…」


「ガウス?」


「俺が街でハンターやってた時、聞いた話だ。

“星が降った場所に、何も知らない者がいた”

ってよ、そいつは何も知らないクセに、何もかもを知っていたっつー訳の分からん与太話なんだが…似たような事は結構、あるらしい」


「星が降った場所……確かにそれはこの子達にも当てはまるけど、それが“流れ人”ってヤツなのか?」


「いや、その流れ人って呼ばれる奴らは殆どの奴が事情を理解した時に『異世界だ』って言うらしいんだよ…あー、詳しい事はこれ以上覚えてねえ。行商人にでも聞けよ」


「お前はそういう奴だったな……じゃあ、この子達もその流れ人ってヤツで、その異世界ってトコから来たのか?」


「いや“異世界”なんだからどっちかってーと、俺らのいるこっちのことを指すんじゃねえのか?」


「そこどうでもいい」


「……兎に角、このガキどもは異世界人って事だと思うぜ?常識が通じねえんだもんよ」


「はぁ……長老たちに説明し難いなぁ…まあ、連れて来たのはエドだからあいつに任せよう」


エドというのはこの男ではなかったらしい。

まあでも、今いるここは、あの施設と本当の意味でなんの関係もない場所なのだと仮定された。


なら僕たちが実験されるということもないのではないだろうか?


「あ、僕は違うけど何人かの子は怒ったり泣いたりすると炎や電気が出たりするので気をつけてください」


「「なんだって?」」


「炎や電気が出ます」


「「はぁ!!??」



しまった…やっぱり普通じゃなかったみたいだ。

設定集を出した直後に載せていない単語を使う。正に外道!!……外道かなぁ?


長期的に文を書いていると、語体が崩れたり、自分でも読み難い作品になったりします。

小説家に編集者が付く理由ってこんな感じなのでしょうか



心理描写が少ないが故なのか、主人公の言葉遣いのおかしさ、キャラクターの発言の意図をうまく汲み取れないだろうと我ながら思ってしまうので、いつかそこら辺の注釈を書こうと思います。


でもなんだかそれさえ駄文になる気がするのです…

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