北西大陸の国家
北西大陸に存在する国の設定が幾つか決まりましたので、こちらに投稿しておきます。
本編に直接的に絡む訳でもありませんし、作中でも逐一補足しますので、伏線という訳でもありません。
・ルーシア連邦国
人氏族の中で最も広い土地を支配する国家。支配面積の全てが北国であり、アルコール系の飲食物や赤の魔法に関する研究が盛ん。
科学都市と魔法都市を複数持つ大陸トップの軍事力を持つ国家。
・ダイツ帝国
支配地域は広くないが、農産業や畜産業が盛んで、国内の武力も高い。
ハンターズギルド発祥の地があり、S級ハンターを招集する権利を持つギルド支部がある唯一の国。
※国内の武力の高さはこれが理由
科学文明が発展しており、一部地域で環境汚染が深刻な問題を引き起こしている。
・フローンス国
貴族による完全なる特権階級制度の国家。
国の方針、法律の制定から軍部の上官まで、権力を持つのは全て貴族。
平民の出世など望む事も出来ない国。
建国の祖が神であるとされ、事実、王家の血の系譜には人ならざる力が宿り、それこそが貴族制度を確たるものとする所以でもある。
信心深い国民が多く、教会の権威の範囲においては貴族・平民の隔たりがない。
・ネザランデュオ共和国
海人族と国交を結ぶ国。
神話を否定しており、生命氏族の逸話にも否定的な珍しい国であり、魔法文明よりも科学文明の方が発展している。
海抜の低い土地が領土であり、国内にある複数の洞窟を通じて海人族と交易している。
牧歌的な風景が人気で、観光名所として知られる建物や土地が多い。
・チュイニー皇国
ヒノモトと北西大陸との橋渡しであり、国交の集まる経済大国。
皇帝制でありながら民主主義の形を成しており、登用制度に基づき試験を受け、基準を満たした者には官職としての道が約束される。
魔族や獣人族、竜人族など、多種多様の氏族が定住している。
霊峰や幻海、神話の色濃い神秘性を今も数多く残す土地を治める国であり、独自の武術・妖術が長い歴史の中に埋もれたり、新たに創りだされたりしてきた。
・ターリィア国
通称「伊達男の国」
軟派な色男が多く、国全体もどこか小洒落ている。
非常にルーズな国で、「ターリィアの男に時間を定めるな」と言われるほど。
反対にしっかり者の女性が多く、国政を担う政務官は他国に比べ女性が多い。
女系の歴史がある訳でもないが、歴代国王は女王が多い。
国外からはターリィア人と結婚したいという声が多く、その人気は男女を問わない。
因みにルイーナさんはターリィア国籍の父親とダイツ国籍の母親とのハーフで、両親に売られ奴隷となった経験があります。
ルイーナさんを購入したのがルイーナさんの魔術のお師匠さんです。
奴隷は禁止されていますが、籍を持たなければそういった“人としての権利”を国が保証できませんので、非人間として扱われる事を公的に裁けません。
国民ではなく、資産も持たない人を誰彼構わず保護する事は出来ませんし、アフターケアなんかの話を突っ込まれると痛いですからね