魔導機関エンテレケイア

　気がつくと見知らぬ場所にいた七嶋七織。そこは現代の地球とは全く異なった文明、社会が築かれていた。魔法、魔力、魔物。物語の中にしか存在しなかったものが現実として確かに存在する世界。
　そんな世界で魔力を一切持たない七織は自分と同じように魔力を持たない人達のコミュニティにたどり着く。そこでは魔力を持たない者達の為の力、《魔導》が研究、開発されていた。
　見知らぬ土地、見知らぬ人、見知らぬ技術、見知らぬ世界。何も分からないままこの世界にやってきた七織はその世界の人達と関わり、起きる事件に巻き込まれたり首を突っ込んだりしながら、少しづつ色々なことを知っていき、成長していく。
　――そうして過ごしていく日々の中で、七織は何を得て何を失うのだろうか。