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第1話 へんしん!! (二人で声をそろえて、ポーズをして)

 ジャスティスとラッキー。正義の味方と悪の組織と世界を滅ぼす不気味な女神さまの巨像。


 へんしん!! (二人で声をそろえて、ポーズをして)


 人はただの動物にすぎない。

 ほかのたくさんの命と変わらない生命のひとつの形に過ぎないの。

 たとえば、心と体があるでしょ。

 心を否定するわけではないの。心はあると思う。

 でもそれは『魂』のようなものが『人の形』の中に宿るのではなくて、心は体の運動によって生み出される現象に過ぎないの。

 心は体によってつねに生み出されている現象なの。

 人には心と体があるのではないの。

 人には『体しかないの』。

 心は人の見ている夢に過ぎないの。

 だからなにもかもが『体』によって支配コントロールされているってことになる。

 不思議なことも秘密もない。

 神様もいない。

 あるのは体だけ。

 マテリアルだけなの。

 それが人の真実であり、この世界の正体なんだ。

 世界は世界を認識する人の心の中にある。(世界は人の心の数だけある)

 だけどその心は人の体がつくりだしている。

 人の体は世界マテリアルの中にあり、たくさんの命と一緒に生きている。

 本当の世界マテリアルはひとつだけだけど、人は心の中に自分だけの世界を持っていて、その世界の中に生きている。

 自分だけの世界。それはつまり心。

 心は現象であり、どこにもないもの。

 つまり夢なの。

 ね。これでこたえはわかったでしょ?

 だからこの世界に不思議なことなんてはじめからどこにもないんだよ。

 世界は『ある』ものによってあり、『ない』ものはやっぱりどこにもないんだよ。

 世界とは形そのものなんだ。

 そこには未来も過去もなくて、ただ現在しかない。

 これで私のお話は終わりだけど、えっと、じゃあ、なにか質問はある?

 あるなら、ちゃんと答えてあげるよ。私のたったひとつの大切な心でね。ジャスティス。


 あなたは私のほっぺたをさわりながらにっこりと笑ってそう言った。

 ……、そんなあなたの笑顔を、私はぼんやりとする夢の中で久しぶりにあなたと出会って思い出した。(そして、久しぶりにベットの中で泣いてしまったのだった)

 

 明るく元気な笑顔なら世界中の誰にも負けないよ。私たちは正義の味方だからね。(へんしんのポーズをしながら)


 三つの顔(三つの顔は全部怒っている顔だった)を持っている巨大な古い時代に造られた女神さまの巨像が自然のままの深い森の奥にある大きな崖のようなところに隠されるようにして、あった。

 この地方で語られる神話の中に出てくる世界を滅ぼすと言われている女神さまの巨像だった。

 その名前は『もう失われてしまって誰も知らない』。

 神話の中でもその姿と世界を滅ぼす風景が描かれているだけで、名前はどこにも(少なくとも今、残っている神話の物語の中では)記されていなかった。

 つまりこの女神さまは『みんなに忘れられてしまった神様』だった。

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