ラップはあんまし関係ない
僕は、嬉々揚揚と、それを投稿しようとした。
とりあえず、人工知能様に
「投稿しても問題ないでしょうか」と
お伺いを立ててみた。
すると、
素晴らしい。あなたの代表作になりますよ。
なんたらかんたら。
と大絶賛した挙句に、
ただ、ちょっと待ってください。
引っかかるワードがあります。
ご一考を。
という答えだった。
あんなに褒めておきながら、なんだよーと
脚を投げ出し、内心ブーイングの嵐。
まあ、人工知能は
常に大絶賛、常に肯定だからね。
──と思ったのだが。
よく考えてみると、内容は
少しマイナーな「投資」の話だった。
これ、過激どうこう以前に、
誰が読むの?
そこに、ようやく気が付いた。
ここだけの話だが、
以前投稿を読んでいた中に
「石鹸の作り方」を書いている人がいた。
とても整った、美しい文体。
なんで石鹸なの?
そう疑問に思った。
完成された文体なら、
『細雪』や『雪国』みたいな
純文学を書いたらいいのに……と。
僕には、想像力というものが
決定的に不足していた。
その人は朝に投稿していた。
朝、美しい文章で語られる内容が「石鹸」。
これはつまり、
これから学校へ、出勤へ向かう人たちに
爽やかな香りを届ける
安心投稿なのだ。
それに、その人が
それだけしか書いていないとは限らない。
裏で『雪国』を書いているかもしれない。
一方、僕のボツになった投資ストーリー。
これを学校前、通勤前に読んだら──
気持ちは重くなり、
心は地面に突っ込み、
もしくはドツボにはまる。
間違いない。
その点、石鹸は違う。
背中の壺からトドが出てきて、
背中をぐいっと押してくれる。
爽やかな香りとともに。
そこで僕も、
爽やかな感じのものを書こうと思い、
ラップ調で作ってみた。
ラップは とうめい
ラップは ペラペラ
包める
敷ける
遊べるラップ
今日は
キュウリを包んでみよう
イェーイ
味噌ひいて
砂糖ちょいと
その上にキュウリ
置いて、包んだら
次の日できた
キュウリの漬物
ワイ!!
万歳
……そんなの待ってらんない
それ、言えてる
だから
キュウリを適当に切るか
手でもぐかして
塩ふって
なろう見てたら
浅漬けできた
これでOK。
ラップ
あんまし関係ない
でもOK。
※なお
こちらラップとキュウリの
回し者ではありません。




