ライ幼少期
ライは鬼達とボールで遊んでいた。犬鬼、牛鬼、寅鬼、馬鬼、兎鬼、、、。ライは雷鬼で、名門の雷鬼の次男だった。ボール遊びする湖の近くで、いつから居たのか長い黒髪の少女は青い湖を眺めていた。。
フッとライはその少女の方に気を取られる、ライは彼女の近くに行き、湖を眺める彼女の横顔を見た。ライは金色の瞳をうるわせ、何故か座る少女を自分の胸に抱きしめた。。そして彼女の瞳を見ると青かった。。
「誰?。名前は?。」ライは少女に話しかけるが何も話さない。彼女は裸だったので、自分の羽織を彼女に着せる。そして、自分でもよく気持ちが分からないのに、彼女に言う「俺がお前の側にずっといてやる、、」ライ自身もびっくりしている感情だ。。ただ彼女の瞳は青かった。。
それをみていたボール遊びする仲間は、話こそ聞こえないものの、突然ライが少女に抱きついたのでびっくりしていた、その中でも寅鬼のガルは、嫉妬してしまった。ガルはライが好きなのだ。。ガルはライの手を無理やり掴みその少女から離した。。。
その後近くにいたお付きの者がその少女を御神の元へ連れて行った。
御神はその少女を見た瞬間に無鬼なのがわかった。灰色の眼を見ただけでもわかる。無鬼とは、人の無関心や虚無から産まれる鬼、特に何かする訳でもない鬼なのだ、、、。御神はその処遇に迷う、昨今の人間界の感情から産まれた鬼、無鬼は珍しいのだ、、。その御前の前に1人の少年ライが現れ彼女に抱きついた。現れた途端に瞳の色が青に変わる。。御神はハッとした。。
そして少し沈黙した後に言った
「お前のは夢の鬼ムキ、人々の夢の管理を任せる」と。。