第4話「コンビニ」
ようやく統真君の初陣です
「[サイコプラズマキャノン]」
ドドギュギュギュギュリュリュリュリュリュリュ!!
「ウガアアアアアアアアアアッ!!」
念力を完全に圧縮させた砲撃はザシュタリアンそのものを消し去るように通り過ぎた。
「終幕だ」
信念、いや誰もが勝利を確信したその時
「こ、コイツウ!!」
一匹目のザシュタリアンが命からがらに訓練生達を襲いに行く
「タダデヤラセハシナイィ!!」
ザシュタリアンの凶刃が訓練生を切りつける
「いやあああ!」「う、うわああああ」
訓練生達は絶対絶命を感じた
中にはその場から逃げる者も居た
パキンッ!
ザシュタリアンの凶刃が破られた
「ナンダト!?」
とザシュタリアンは驚く
そう、モードによって展開されていた二つ目のバリアだった
信念にとっては自分を守るバリアは一つで事足りたのだ
なのでもう一つのバリアは訓練生達を守るように展開していたのであった。
「それくらいは想定済みだよ
お前らがそれくらい姑息な奴らだってな」
信念はザシュタリアンを哀れな目で見る
「キサマアアアアアアア!!ユルサナイッ!
キサマナンテッ!キングサマガッ!!」
ザシュタリアンが叫ぶと
「悲しくなるからもう喋るな」
と信念が呟き
シャキンッ...
と音を立ててザシュタリアンは静かに命を落とした
「お前達は少々私から色々奪いすぎたのだ...
家族も....友人も....」
信念は恨み言を吐くと
「おっと危ない
みんなをマイスターセンターに転送しないと」
信念は訓練生達の所へ戻る
ザワついてる訓練生を目の前に
「んじゃそろそろ戻る時間だよ」
といい自分含めた全員をマイスターセンターへテレポートさせた。
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訓練生達の気持ちの整理が付いてないまま彼らはマイスターセンターへと転送された
「今日はみんなお疲れ様
落ち着いた者から帰宅していいぞ
帰り道のザシュタリアンには気をつけるんだぞ」
と信念は全員に連絡事項を伝えて訓練生を解散させた
信念の戦いを見て
「続、転太、俺達がさ信念さんレベルまで行くのにどれだけかかると思う?」
統真は二人に聞く
「正直さ、属性無いとモードだのなんだの分かんないけど無属性でもA行けんだしやる事はやっとくべきじゃね?」
続は答える
「そうだよ!人生は七転八起さ!
統真がウジウジしてる間に俺は一段階、さらにもう一段階強くなってやる!」
転太も答える
「そうだよな....!
ありがとうな!自信が付いたぜ!
今日の感想文余裕で書けそうだわ」
統真がニッと笑う
「もしかしてお前最初から諦めてないよな」
転太が聞く
すると統真が笑顔で
「ったり前よ!俺には目的があるんだ」
と言った
三人は少し長く話をして解散した
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友人達と解散した後、統真は一度帰宅していつも通っているコンビニに向かった
「久しぶりに店長さんと話したいしコンビニ行こーっと」
統真が向かっているコンビニは「カミカゼマート」といい神風町に一店舗しかなく、たまにものすごくよく効く薬が売られている。
統真は常連なため、店長達と仲がよかった。
そして統真はカミカゼマートに着き、店内に入る
「久しぶりに来たな〜店長さん居るかな?」
統真のその声に気付いたのか一人の女性が声を返した
「あっとーま君!久しぶりに来てくれたのか!
おっきくなったなぁ!!」
そう彼女がカミカゼマートの店長である
「久しぶりです店長さん!
俺とうとうマイスターの一歩を踏んだんですよ!!」
と言いながらディスソードを見せる
「お!すごいじゃん!
属性はどうだったの?」
と店長が聞くと統真は気分を落として
「すみません、属性はまだ無いんです..」
といい店長は申し訳なさそうな顔で
「いや、私の方こそごめんね
で、でも私だってまだ属性が無いCクラスのマイスターだからさ、ね?」
と言った
「でも俺一つ夢ができたんです。
無垣さんのように無属性でAクラスになれるように強くなりたいんです!」
「そっか応援してるね」
店長は優しく微笑んだ
しばらく会話が続いた後
「店長さん
今日はこれだけ買っていきます」
統真はポテチとコーラを会計に出した
「はいよ〜まいどあり〜」
会計を済ませた統真はコンビニを出た
すると
____フオオオオオ
と音を立てて何かが統真に襲いかかる
人間では無いことは確かだ
そう、ザシュタリアンである
しかも[闘兵級]
(クッソ!なんでこんなところにザシュタリアンがっ!!)
カンッ!!
統真は間一髪でザシュタリアンの攻撃を防いだ
「おいクソッ!なんで他に誰もいねぇんだよ!!」
「オレガコロシタカラダヨーン!!
ホウコクシャハミーンナシンダ!!
ヤッカイナマイスタードモハモウコナイ!!!!」
炎を纏ったザシュタリアンは笑いながら刃から滴る血を舐めた
「てめえええええええ!!!
やってやるよ!属性!!無!!!!」
「無トカヨワスギダロ!!
オマエゴトキナンテトットトコロシテヤルヨ!」
統真は意味もなく属性を開示した
その時統真のディスソードは形状を変えた
「八ノ次剣・エイト!!」
「ナンダァ?ソノピーナッツミテェナケンハヨォ!!
エスパーニデモナルツモリカァ??」
「エスパーでもなんでもねぇよ!!
俺は無属性最強のマイスターになるんだよぉ!!」
統真はエイトを振り回し特攻する
カンカンガァン!!
(クソ!やっぱり闘兵級は簡単に剣を通してくれない!
もっと....もっと闘気を込めろっ!!)
統真は剣を構えた深く息を吸った
「うおおおおおおおおおお!!!」
統真はザシュタリアンを切りつける
「キカネェヨバーーーーカ!!」
ザシュタリアンは受け止める
パリっ!パリパリ!!
ザシュタリアンの体にひびが入る
「ナンダト!?」
ザシュタリアンはダメージに驚く
統真とザシュタリアンの戦いに気付いたのか店長がコンビニから出てきた
(なぜ...どうなっているんだ!!
このままだと統真君が危ない!!)
「...くっ行かなければ」
店長が一歩踏もうとした時だった
「〇〇....あなたには正体を隠す為にその力を使う事を禁じます。使用した場合世界があなたの敵となるでしょう」
母の言葉だ
それを思い出して店長は一歩踏めないでいた
「店長さん!!あなたは来るなっ!
コンビニとあなたは俺が守ってやる!!」
統真が店長に向かって叫ぶ
「....!!わ、分かった
ごめんね....統真君」
(もし統真君がダメなら私が彼の生命を維持しつつ、一瞬で奴を殺せばいい...
でもこれだけは統真君にも見せたくない.....)
「いや、慎太郎を呼んだほうがいいわね」
といいコンビニに戻った
「よし、あとはお前を叩く!!」
統真はまた更に闘気を溜めてザシュタリアンを叩く
「いくぜぇ!!闘魂斬りだぁ!」
統真の斬撃はザシュタリアンの身体に傷を付けた
「ダガオマエハソレマデダ
シネェ!!」
「力放[炎刃]!![サラマンダー]!!」
[炎刃]のザシュタリアンは炎の蛇を纏った刃を振り下ろす
「うぁっ!!」
統真は間一髪で回避するがに刃が掠って吹き飛ばされてしまう
「ぐあああああああ!!!!」
統真は立つのに時間をかける
「クソッ!」
(やっぱ[闘兵級]は強いっ...五体一気にとか信念さんがおかしいだけだろ....)
統真が相手の実力を再確認した時
「ザコガ!シネエエエエ!」
とトドメを刺しにきたザシュタリアン
だがそこに
「うおおおおおお!統真!!助けにきたゼェ!」
転太が突撃してきた
「くらえっ!!転太様の[スーパー回転乱撃]!!」
攻撃は命中するも全て弾かれてしまう
ズカカカカカカカカカカン
「クッソ硬えなっ!」
転太は額の汗を垂らす
「シタイガフエタカッ!」
「逃げろ転太お前でも勝てない!!そいつはお前が思ってる以上に強すぎるっ!頼むから逃げてくれ!!」
統真は転太に向けて手を伸ばす
「だったらよぉ!仲間は必要なんじゃねぇのか!!」
転太はそう言い攻撃を続けた
「オマエハコノガキヨリモツマラナサスギル」
ザシュタリアンがそう言い放つと
「なんだとぉ!!つまらねぇのはお前だよっ!!」
転太がもう一撃加えようとする
「やめろっ!!転太!!逃げてくれええ!!」
統真は叫ぶもそれは届かず
「モウイイ、シネ」
ザシュタリアンは炎を纏った凶刃で転太の腹部を切り裂く
転太は回避を試みるも
「うぐあああああああ!!」
転太は避けようとしていため何とか傷は浅いが十分に痛みを感じていた
転太は倒れ込む
「うぅっぐっ....」
倒れ込んだ転太にザシュタリアンが近付く
「コロシテモイイケド
イジメテモヤリテェナァ!!」
といい転太の腹部を蹴飛ばす
「うがぁぁぁぁぁぁああああああ!!」
「転太っ!!!」
統真は叫び、転太は血を吐き出しながら吹き飛ぶ
「はぁはぁ.....ぐっ....」
転太はそのまま意識を失ってしまう
「モウコロスカ...」といいザシュタリアンが刃を振り下ろそうとした時
「やめろおおおおお!!」
統真がザシュタリアンに向かうも
「ウルセェ」
と言われ頬を殴られて飛ばされてしまう
「ぐあっ」
ザシュタリアンは
「テコズラセヤガッテ」
といいまた転太にトドメを刺そうとする
だが
「うわああああああっ!!!!」
統真はディスソードを振りながら突撃した
ジャキンッ!!
なんと統真はザシュタリアンの腕を切り落とすことに成功した
「グウウウウウウウウゥアッ!!キサマアアアアア!!」
ザシュタリアンは怒りのあまり統真を殺しに行く
「くっ!かかってこいよ!!」
統真は立ち向かってみせた
ザシュッ!!
そしてそのときディスソードはザシュタリアンの胸を貫いていた。
そう、ようやく救助が来たのだ
転太は生きてますっ!