第3話「サイキック」
めちゃくちゃ遅れました
スターレイルが楽しいのが悪いです...
[ネオ・サイキック]
信念が魅せたモードに訓練生達は唖然とした
ディスソードを手に入れても属性を使った事は無いからだ
「属性を手に入れた者も、そうでない者も戦いを重ねることによってこの力を手に入れる事ができる
だからこそ君達の最終目標はモードを発動し、それを使いこなす事だ!」
信念が訓練生にそう言った瞬間
「ぅぅぅおっおいおいおいおいおい!!
室内でなにしてんだあああああああ!!!!」
ものすごい怒りの声が聞こえた
そうその声の主は佐神マイスターセンターを取り締まるセンター長の「佐神 煉斗」だ。
「あっ失礼しました
訓練生達にモードを見せたくって...」
信念は謝る
「あっ、まぁ俺っちは別にいいんだけどさぁ
マジでそういうの無駄にクレームくるんよな」
煉斗はため息をつく
その時に煉斗の視界にとある人物が入った
「おっ!火菜ちんいるじゃーん
パパ心配で来ちったわ〜元気してる〜?」
煉斗は父親らしからぬ出会い系みたいな話し方で娘の火菜に話しかけた
「....勘弁して」
火菜は冷たい目で答えた
「んぇ〜火菜ちゃん昔はよく構ってくれたのにな〜」
煉斗がしょぼりすると火菜が立ち上がり、
「もぅ!!はっやっくっ!出てって!
加枝さん困っちゃってる!」
と煉斗を追い返した
訓練生はみんな困惑しており、火菜は顔真っ赤で自分の場所に戻った
場が落ち着くと
「でもよぉ〜実際に見ねぇとモードの強さとか分かんねぇよなぁ
そういうのは実戦で見せてくれねぇとなぁ?
戦場なんか見慣れちまってるんだもんなぁ
教官さんよぉ」
一人の訓練生が立ち上がる
威慈斗だ
その発言を聞いた続は
「君!教官さんにいきなりその口は無いんじゃないか?」
「あ?うるせーよ無属性の雑魚が
有属性様に説教タレてんじゃねぇぞ?」
威慈斗は続に近付く
「言葉使いに属性の有無もあるかよ!」
続は返す
この状況を見て統真と風香と火菜は立ち上がろうとした
転太は立ち上がろうとしていた統真の肩に隠れていた
「ピーピーうるせぇなぁクソ雑魚!!
黙んねぇと殺すぞ?
無属性が一人死んだところで誰も悲しまねぇからなぁ!!」
威慈斗が殴りかかろうとしたその時
ググッ
「何っ!動かねぇ!!!」
威慈斗の腕は全くビクともしなかった
何者かに腕を掴まれたような感覚だった
そう信念の念力によって固定されていた
「まぁまぁそう怒るなって...
少なくとも私は続が死んだら悲しむけど、今のお前が死んだところで微塵も悲しまないからな
まだ暴れるならその腕を複雑骨折させてもいいんだぞ?」
信念は目を光らせながら念力を強めていった
「.....クソっ動かねぇっ!!!」
威慈斗は足掻いた
だが念力は強まるばかり
やがて
「っっ痛え痛え痛え!!分かった分かった!!
ソイツを弱めろっ!!」
「ま、そろそろ離してやるか」
信念は念力を解いた
「っっハァハァ....クソったれがっ」
威慈斗は膝から崩れた
「....まっ威慈斗が言う事にも一理あるな
よし、ちょっとみんないい子にしててくれ
[テレポート]」
と言い、信念が目の前から姿を消した
と思いきやすぐに目の前に現れた
「ちょーどいいくらいのザシュタリアンを見つけた
今日は特別課外学習だよ」
といい指を鳴らした
その時、紙とペンが手元に用意された
「特別課外学習だからもちろん感想や考察、思ったことを書いてもらうよ。
提出期限は明日だ」
(Aクラス最上位の戦闘が今見れるのはなかなか貴重だな)
統真は嬉しく思った
信念が課題を与えた後手を大きく広げた
「みんな、準備はいいかい?」
訓練生達は頷く
「いこうか![ビッグテレポート]」
その瞬間目の前が真っ白になった
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ふと気が付いた時に統真達は知らない広場につれてかれた
そこにはザシュタリアンが五体とマイスターが三人居た
テレポートを実際にしたこと無かった訓練生達は驚いた
驚いてる訓練生達を見ながら信念は
「コイツらは[愚獣級]の上で[強殺級]の一個下のザシュタリアン[闘兵級]だ!」
統真はその言葉に更に驚く
([闘兵級]だって!?僕なんて[愚獣級]を鉄パイプで一体倒すのに一時間は奮闘してるのに!!)
「そしてコイツら五匹を全員倒してみせるよ!
もちろん時間は十分で十分だ!!」
信念は張り切る
「ええっ!」
信念の発言に風香や火菜、そして統真など一部の訓練生は驚く
「君たち驚いてばっかだなぁ!!
応援してくれると嬉しいけどなっ!!!
属性いっ![超力]!!!モード発動ぉっ![ネオサイキッカー]!!」
信念はモードを発動し、魔法陣やバリアを二つ展開し、ザシュタリアンの群れに突っ込む
「よぉ!助けに来たよ!」
「アッアリガト..」
彼はBクラスチームである「チームハセガワ」のリーダーである「長谷川 瑞樹」(通称ミジュキ)である
さっきまでザシュタリアンに襲われていたところを今、信念が助けに来たところだ。
「....ナ、ナンダオマエハ」
ザシュタリアンは口を開ける
そう、[愚獣級]と違い[闘兵級]には多少に知性があるので喋る事も可能だ。
「こっからは私が遊び相手になってやるよ
とりあえず君達には教材になってもらうよ!!」
信念は属性の開示によって大剣に変化したディスソード「六華の剣」を念力で振り回した
その刃はザシュタリアン一匹目を切り裂いた
「グアアツ!!」
切られた一匹目のザシュタリアンが炎を纏った爪で反撃をする
カアアアッンッ!!
バリアがザシュタリアンの攻撃を弾いた
ザシュタリアンが攻撃を弾かれたことを確認したその時にはもう信念の姿は無かった
シュンッ!
信念は既にテレポートでザシュタリアンの背後をとっていた
「ハイゴッ!?」
「これでも一村に追いつけないがなっ![サイコブレイド]!!」
念力で範囲を広げた斬撃を放ちザシュタリアンを斬りつけた
「まずは一匹目っ!」
信念は更に攻撃を続ける
「はやいっ!!」
統真は思わず声が出た
「とりあえずミジュキ君達は訓練生のところに行ってて」
「わ、分かりましタッ」
信念はミジュキを逃げさせた
その時にもザシュタリアンは信念を襲う
「キサマッコロスウウッ!」「グオオオオ!」
もう二体のザシュタリアンが攻撃を仕掛けた
「[サイコプレッシャ]」
その時ザシュタリアンの動きが止まった
「ナッウゴカナイッ」
ザシュタリアンは抵抗するも圧力にたえきれず
ドチュッ
と鈍い音をたてて爆散した
「二体目、三体目ぇ!!」
信念は勢いに乗った
「...マジかよ」
威慈斗は呆然とした
自分も危うく同じような末路を辿ったのかもしれないという恐怖を感じた
「確かに信念さんの実力は素晴らしいですが、二体同時に圧死させるとなると身体の負担がすごいと思いますね」
と誰かが口を開いた
そう、その彼は統真達と同期の訓練生[分家 析楽]
「お前、なんでそれがわかる?」
威慈斗は聞く
「僕の属性は[分析]です
なので相手の実力などはある程度分かります」
析楽は答える
「ほぉ〜う、いい属性じゃねぇか」
「ありがとうございます
あと信念さんの負担についてなんですが、仮に[サイコプレッシャ]を使いすぎると血管が過度な集中による血が巡る速さではち切れてしまいますね」
析楽は解説を続けた
「じゃあアイツやべーんじゃねぇの?」
威慈斗は聞いた
「まぁ大丈夫でしょう
ザシュタリアンと信念さんの実力の差的にも余裕ですね」
「まさかこの程度の負担だけで君たちを圧縮できるとはね」
と言いながら大剣を後ろに放つ
「ギュアッ!」
そこには大剣に貫かれたザシュタリアンが居た
「私の背後を取れるとでも思ったか」
五体のザシュタリアンと戦う信念はまさに超能力者そのものだった
四体のザシュタリアンを倒した信念は遠くにいる訓練生達に話しかけた
「おーい今何分経ったー?」
そう信念は本気で十分で片を付けようとしてたのだ
(そういえば十分で倒す宣言してたな)
と誰もが思った
そして統真が答えたのだ
「八分経ちましたよ!!あと二分です!!!」
と大きな声で
その言葉を受け取った信念が
「おっけありがとう!
それなら安心だ!」
と訓練生達に答えた
「ナメヤガッテ!!!」
最後のザシュタリアンが牙を剥く
その時、信念は指を構えた
「...次弾装填[プレッシャチャージ]」
ギュンッ....ギュンギュンギュンギュングングングングッグッグッグッッ!
信念は念力を高圧力で圧縮し、超高密度な念力の塊を作った
「ウオオオオオオオオッ!」
ザシュタリアンが超スピードで接近してくる
それでも信念は圧縮を続けた
「信念さんっはやく撃ってくださいっ!」
統真と続が叫ぶ
「アイツまじでまだ貯めるのか?」
威慈斗はため息をつく
その時
「いやっ違う!アレは!!」
ミジュキが何かに気づく
「なるほど...ね
あの人かっこいいですわ」
析楽も続いて言う
__シュキッ!!
ザシュタリアンの一撃が信念の胸を貫こうとしたその時
技は放たれた
スーッ「[サイコプラズマキャノン]!!」