13.クズ男1号参上
くそダルイ。なんでクズ男のいるところに行かなきゃなんねーの。ほんとやだよね。私が行くんじゃなくてクズ男が自分からくればいいのに。
私がクズ男1号の婚約者になったのはまず最年少の魔法使いであること。そしてリッセン公爵家と言う超名門家出身だから。最後は淑女教育が完璧でこれ以上ないと言われるくらい洗礼されてるから。だとさ...
クズ男1号が待っている謁見室に行く途中の廊下で相手が皇太子じゃなければUターンして即戻っているだろう。
「セレナ様。殿下がお待ちでございます。」
そう言いながらメイドは廊下の扉の前で止まって私にお辞儀をした。きった!クズ男1号!叩きのめしてやる。
破壊の神:フレデリックが貴方の言葉に満足げにうなずいてます。
私は扉をあけられてその向こうの部屋でソファに座ってお茶を飲んでいる薄いプラチナブロンドの髪に緑色のクズ男1号を見た。
「よく来てくれた。セレナ嬢。気楽に座りたまえ。」
言ったな...気楽にと言われたらこちらも気楽に嫌味をぶっかけてやる。
「こんにちは。皇太子殿下。お言葉に甘えて座らせてもらいま...あら?すみません。紅茶をこぼしてしまい...」
ふふ。紅茶をぶっかけてやったわ。しかも頭から。さすがにクズ男1号もびっくりしているわね。まだまだわ。これはまだよ。さて、練習《前菜》は終わったから本番はこれからだわ。
「気にしなくていいよセレナ嬢。では失礼するね。」
早足で戻っていくクズ男1号を見て心の中でガッツポーズをしていた。
こうして私は無事にリッセン公爵邸に変えることができました。




