10.*ミカエル視点* 世界で一番大切な人
私はミカエル・ド・ディゼルタ天界を統べる王でもあり神でもある。
私は生まれと時からあの方に感情を消された。元々神とはこの世界を統べる管理者で少しでも失敗をしたら世界が崩れてしまう。それを恐れたあの方が私たち神を作った。あの方を順に私は世界で2番目に強いとされる。あの方に最初に作られた神なのだから。神は聖神と魔神を作り善と悪の2つに分けた。それと同時に筆頭である私たち聖神と魔神の感情を消した。あの方を裏切らないようにあの方自身が私たちの感情を消したからだ。あの方は酷く臆病者だった。そして聖神と魔神を派生にして様々な神が生まれた。それそれにあの方は領地を与えた。私は天界、魔神は魔界ほかの神は人間界を協力して納めた。そして少しでも間違えればあの方に消される。その恐怖心で今この時までこの世界は滅びなかった。私は何も感じなかった。いつも退屈で同じ時を繰り返しているかのようにいつしか笑うことすらできなくなった。ただひたすら天界を収めるだけの生活で段々と世界が色あせていった。だが彼女といると世界が鮮やかになっていくのを感じた。彼女は私にいろいろなことを教えてくれた。喜び、怒り、悲しみ、愛情、数え切れない程の感情を教えてもらった。彼女はよく笑い優しかった。そして一度も彼女の涙を見たことがなかった。そして感情をなくした私にも一般人のように接してくれた。今まで私には誰もそのように接してくれなかった。周りはみんな臣下としてみんなかたくなだった。彼女を除いて...いつしか私は彼女に惹かれた。彼女は大天使で周りの天使からも性格がいいからか好かれてファンクラブもできるほどに...
いつものように仕事を早く終わらせて食堂に待ってると彼女が歩いてきた。
そしていつ見ても飽きない程の綺麗な顔を不思議そうな表情にして彼女は言った。
「あれ?ミカエル様!どうしてここに?」
愛らしい声で不思議そうに私の顔を見る彼女が愛らしくて仕方なかった。仕事を早く終わらせて彼女に会うためと答えたら心配するだろうからここはいつもどうり嘘をついておこう。
「ん?ああ...ちょうど暇しててね...って危ない!」
言葉の途中で彼女の下に転送陣が現れる。私はこれを知っている。魂を無理やり他人に植え付ける魔法陣だ。彼女を助けなければ!
彼女は私が叫んだことに驚いているんだろう。キョトンとしている。そして彼女が魔法陣に吸い込まれる前に助けなければ!だが時間がない。私が入るしかないか。私が入ったら神聖力の強さで機能が弱まるだろう。間に合えばいいが...私は急いで彼女の手を握った。
そして魔法陣に吸い込まれた後世界で一番大切な彼女の名前を呼んだ。
「無事でいてね。アルティエル」




