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聴きました

聴きました


私はひとつめの朗読をききました


あなたは聴きましたか?


聴いて、眠れましたか?


私、じつは


これを、自分が眠るために書いています


眠れない夜があるのです


そういう時に聴くものは結構ある


でも


どれもおもしろすぎて


あるいはどうでもよすぎて


ダメなのです


眠れないのです


眠くならないのです


もっと退屈でなければ


あるいは


もっと聴き入ってしまうものでなければ


つまり


退屈なのに聴き入ってしまうものでなければ


ダメなのです


ほとんど奇跡のバランスです


それ


聴いてしまうものでなければいけないのに


退屈でなければダメなんです


『で』、


だから私がそういうのを書こうと思って


書いてみました


私が書いたやつ


聴いてみました


『なろう朗読』で


聴いてみました


おねえさんの声、かわいいですね


私、このアプリを人から紹介してもらったんですが


紹介してもらってよかった


車を運転しながらでも聴けるし


絶妙なスピードに調整すると


ほんにかわいいです


でも


ダメだったんです


すぎたんです


おもしろすぎたんです


自分で書いておいて


あっはっはっは


とか


笑ってしまいました


自分で書いたものだからかもしれません


過大評価してるのかもしれません


自分が大好きなだけなのかもしれません


他人が読んだら言うのかもしれません


「おねえさんの声はめっちゃかわいいけど、なんだこれクソつまんねーな」


いえ


それならいいんです


眠たくなってもらえるなら


でも


「おねえさんの声はめっちゃかわいいけど、なんだこれクソつまんねーからブラバ」……


ひぃっ!……


それだけは


やめてください


恐怖します


ブラバとは


ブラウザバック


ブラウザの『戻る』を押されてしまうことだと


勝手に思っています


たぶん正解です


とても恐ろしいことです


私の書いたものが


朗読のかわいいおねえさんの声が


なかったものにされてしまう恐怖です


存在を消す、恐怖


おわかりいただけただろうか?


おわかりいただけただろうか?


あの声のひと、好きです


あの声のひとの声で、朗読してもらえないだろうか


私はそれが聴きたい


リクエストしたら作ってもらえるのだろうか


あのひとの声を聞きながら、ドライブがしたい


ドライブしながら、あのひとの声で、これを聴きたい


眠ってしまって事故できるぐらいのものが書けたらいいな


でも



じつは


最近


よく眠れてしまうんです


気がついたら寝ころんでいて


気がついたら夢を見ていて


気がついたら目が覚めています


疲れてるんですかね


だから本当は


こんなもの必要ないんです


よく眠れているんです


今もじつは寝起きです


おはようございます


でもまだ夕方の四時半なんですよ


これからごはんの支度をして


ごはんを食べて


ペットと触れ合って


おい


ペット


ペットがベッドの下で熟睡しています


何の動物かは明かせません


ある人から口止めをされているので


明かしたら私の個人情報が漏洩するかもしれないんですって


日本でこれを飼っている田中さんなんて


1人しかいないだろうなんですって


日本語が変だったかな


ま、いい


まい、まい


まいいいいいいいい


まいまいまいまいまい


いまいきます


登校しますよ


字が違った


私、もうとっくに学生では


ないんだなぁ……


さびしいなぁ……


あのころにはもどれない


もどれないのがもどかしい


やどかりのなかにかにがいる


ひかりのなかにかみがいる


かみがしっけをふくんでまとまらない


おもい


おもい


ふり


ふられ


関係ない


とりあえず


今回はつまらない自信があります


つまらなくて


聴き入ってしまう自信があります


どれどれ


聴いてみよう


えいっ!





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