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第2章 オマケ

若干おふざけの内容です。


【レンリアの憂鬱】


 レンリア・バートデルトは苛立っていた。


「さすがレンリア嬢です。お父様も流石でしたが、それ以上の街の経営手腕です。そして何よりお美しい」


 原因は目の前の男だ。

 近隣の貴族の息子、家の位はそこそこ。

 白々しいおべっかばかりまくしたててくる。


「さすがのレンリア嬢といえど、これ以上の発展は難しくなってくると思われます。そこでどうでしょうか。私と手を取り合うことでさらなる発展を目指すというのは、私の血に連なる方々からの覚えも良くなるはずですよ」


 簡単にいえば婚姻を使った家の乗っ取りだ。

 ラスタリア立て直しの最中には見向きもしなかったくせに、軌道に乗り出した途端にこういう輩が押し寄せるようになってきた。お父様がいた時はこんなことはなかったはずなのに、女一人だとそこまで与しやすいように見えるのだろうか。


「いいえ、私はラスタリアの発展はまだまだこれからだと考えています。ありがたいお言葉ですがご遠慮させていただきます」


「そんな!?こんな良い話は他にないはずです!私のような立派な男も他にはいません!せめてどういう相手が好みかぐらい教えて頂けないと私も引き下がれません!」


 少なくとも自信過剰な男は好みじゃないのだけど。

 今、胸の中に住んでいるのは一人の少年の姿。

 彼の姿を思い出していると、ふと言葉が浮かんだ。


 レンリアは窓の外にある建物を指さして答える。


「どんな大きな建物でも私のためになら砕いてくれる、そんな人が好みです」



 貴族の息子が退出した後、レンリアは得意げに笑う。


「どうスミカ、これならいつかマコトにもウワサが届くはずよ」


「まぁ、お嬢様。遠回りなアプローチを考えることにおいては優秀な頭脳ですこと。その遠回りさが内政では発揮されないことを祈っております」




 数日後、イースレイン。

 銀の小羽根亭でザイルとマコトは昼食中である。

 食事をしながら、冒険者の情報交換を行う習慣となっていた。

 ザイルがふと思い出したかのように尋ねる。


「そういえば聞いたか、ラスタリアの美少女領主様の話」


「いえ、何かあったんですか」


「領主様はムッキムキで筋骨隆々の男が好きだそうだ。建物を素手でぶっ壊せるくらいのが」


「へー、そういうのがタイプなのか……意外ですね」


「マコトももうちょっと鍛えないとな」


「ですねー」



 街の噂を知ったラスタリア領主が橋の落成式の挨拶にて

「私は筋肉好きじゃないから!ちょっと細い系の男の子が好きだから!」

 突然、性癖をカミングアウト。ご乱心と言われるのは後の話である。





【二章 レンリア&スミカEDへの入り方】


 ポイントとなるのは「第十八話 事実確認 関係確認」での動き方です。


 本編チャートでは、マコトはイースレインの町に戻ってアーニャと情報の突き合わせを行っています。動き方としては妥当なものですが、二章攻略で必須ではありません


 アーニャの情報がないことで生じる変化は以下の二点です。

「第二十話 メイドとナイフとカーテシー」での選択肢「スミカの過去を知っているが、言わない」が選べない。

「第二十四話 サービスは終幕」で「スミカになぜこんなことをしたか尋ねる」→「もしかして今回の事件でスミカさんは~」と選べる選択肢が変わり、マコトの聞き方も確信を持ったものではなくなります。


 いずれもスミカの好感度関連の選択肢なのですが、レンリアに対して適切な行動を取った時に裏でスミカ側でも好感度が上昇しており、その上がり幅が大きいため、これらの選択肢は無視することが可能です。


 EDに入るためには、十八話のマコトの行動を変更してレンリアとの会話に使います。

適切な選択肢を選んだ上で、最後に「この街じゃなければ大丈夫じゃない?」を選ぶことで隣町でレンリアとのデートイベント(スチル:幽霊の休日)が発生します。


 ここで好感度を稼いでおくことで、本編チャートでは「第二十五話 その街は恋を歌う」で発生していたレンリアの「ラスタリアをマコトのために発展させる!」発言が「第二十三話 灯」でのラスタリアでの事態収束直後に発生するようになります。


 その先は皆様にも予想可能かもしれません。


 あまりに遠回りなアプローチ計画に「ダメだこの主人!私がなんとかしないと……」となったスミカが「第二十四話 サービスは終幕に」でキスではなく逆レを敢行してしまいます。サービス過剰にもほどがありますね。


 悲鳴が山に響いた後、そのままラスタリアへお持ち帰り。肉体関係を盾にしてスミカにガン攻めされたところ、マコトはもともと「この世界での基盤も築けてないのに恋愛とか無理だって!」と誤魔化してるだけの健康的な男子高校生です。情もわいてしまいコロッと落とされてしまいます。


 橙に染まるラスタリアの夕暮れの中で、うつむいたスミカの一言。「マコト様、どうやらデキてしまったようです……(夕食が)」が最後の決め手。覚悟を決めたマコトが「結婚する!」と宣言したところ、数か月後の結婚式場でレンリアとの結婚式だと判明するという凶悪メイド手腕がいかんなく発揮されます。


 ルミナとの契約は、レンリアに「地下に誰も入れない部屋を用意してほしい!そうでないと結婚できない!」とお願いし光の聖典を保管。どうにかこれで許してくださいとルミナに土下座することで果たします。最後に祖父への手紙を送ってもらい元の世界への未練も断ち切ります。


 そしてメイドにしてやられたが結構幸せそうなレンリアと、さりげなく妾の地位を確保するスミカと、三人で幸せに暮らすというエンディングに到達可能です。


 次回から、週一更新か、ためてからの更新を考えています。


 次の章をどういう方向で直すか悩んでいるところなので、

「続きが読みたい」と考えている方は感想とか頂けると先の話が出やすくなります。


 感想を送るのは苦手な方は、今のままでOK的な意味だけでも、下のブックマークに追加や☆を入れていただけると安心して書き進めやすくなりますので、ご協力いただけるとありがたいです。


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