8話 話が大きく脱線する男
あれから、俺は、ログアウトした。もう時間が、6時近くになっていたからな。
そして、翌日、ログインしたんだが...
「さあ、皆さん。卓球大会、出場したい人はいませんかー」
「出まーす!」
「ピュイー!」
ということで、卓球大会に出ることになった。
え、何言ってるかわからない?いやだってさ、商品に、強そうな盾があったんだもん。
不可抵抗力です。
まあ、卓球は、得意な方だから。うん。
「じゃあ、まず、第一回戦です!」
パコーン
「続いて、第二回戦です!」
パコーン
「では、決勝戦です!」
ちなみに、パコーンとは、スマッシュ打つ音である。
いやだって、回転サーブ打ったら、はずしたりして、つつきで返してくる人も、上回転かけたら、上に上がって、パコーンと...
って、もう決勝戦か。
あいては...なんか強そう。
取り敢えず、下回転サーブを打つ。自慢じゃないが、自分の下回転は、つつきでも取れないと言われている。
ポーン
あ、普通にとられた。やっべ。
パコーン
パコーン
パコーン
ベシッ
スマッシュ打たれた。つ、強い。
実力は、相手の方が、ちょっと強い。
かてるかな〜
ーーー
結果を言おう。
2-3で負けた。しかも最後が、16-18で。
準優勝の景品として、あの盾は貰えたんだけど...
「優勝の商品は、スキルの書です!」
「あ、」
「ピュ!」
「お、スキルの書だ」
ちなみに、最後の言葉は、相手の言葉だ。
くっ、優勝していれば...
まあいい。俺にはこの盾が...
名称:潔癖の盾☆4耐久:600
性能:使用者以外のもの全てを拒絶し、触れそうになると、避ける。
従魔には、この効果は及ばない。
重量:4
へ?
...
あ、はい。
...
つまりこの盾は、攻撃を避けて、自分に攻撃が当たってくると。
ツカエネー
...
まあ、これでも色々使い道があるはず。
あ、早速思いついた。
従魔は大丈夫で、他のものを避ける。
投げナイフも避ける。
「スララ、行くぞ!」
「ピュ!」
ーーー
「じゃあ。スララ。十字の形になってくれ」
「ピュ!」
十字の形になった。
「じゃあ、4つのところに、ナイフを持ってくれ」
「ピュ!」
「そこで、盾に乗ってくれ」
「ピュ!」
これで、盾が...って
「うわっ」
「ピュ!?」
上に飛んだ。
そっか。上にだけ無いのか。
「じゃあ、交わるところにも追加で」
「ピュ!」
「そっから、いつのナイフを少し体を伸ばして、遠ざけて」
「ピュ!」
ヒュッ
お、成功だ。
触れたく無いなら、無い方に動く。でも、物質も、盾と一緒に動くから、そのまま動く。
つまり...
「ピュ!ピューーー」
「すんごい速さで動く!」
って行きすぎた。戻ってこいと念じる。
ちなみにこのスキルは、従魔術の効果で、半径200mにいる従魔に、念話などをすることができる。
って、盾置いたままになるから、ナイフの位置関係を逆にしろと念じとく。
って、すぐ戻ってきた。
どっかに行く前にスララを外して、たても回収しといた。
「じゃあ、次、上に乗るぞ〜」
「ピュ!」
そう。これこそがこの実験の本質だ。
これで移動手段になると思ったんだが...
「うわっ⁉︎」
「ピュ⁉︎」
崩れてしまった。これ、結構バランスが難しいな。
でも、ちょっと進めた。頑張ればいけるか。
「よし!スララ、特訓だ!」
「ピュ!」
その日は、時間が来るまで特訓した。
ーーー次の日ーーー
「特訓結果〜」
「ピュ?」
「なんでも無い」
ふっふっふっ...
これが、俺たちの特訓の成果だ!
シュイーン
「よし。これが結果だぁー!」
「ピュイー!」
ふっ。こんな移動手段を思いついてしまうとは。
やはり俺は天s(略)
ーーーお取り込み中ーーー
ともかく、これで便利な移動手段ができた。
盾を盾として使わない方法。
「よし!じゃあ、スララ、行くぞ!」
「ピュ!」
こうして、ようやく狩りに行ったのだ。
...おっそ
誰かのつぶやきが聞こえた気がするような気がする。
補足:βテストについて
βテストは、発売日二週間前に、一週間行われたものだ。
βテスターは、そのまま正式リリースに全てを持っていける。
ちなみに、白桜さんは、クラス内の、抽選で落ちました。
レア度について。(☆)
レア度は、単純に、何層クラスのものかです。
つまり、潔癖の盾は、4層クラスです。...つよっ
補足の補足
品質について
品質も☆で表され、1から10がある。