5話 本当の訓練
「ほ、ほら。そんなに怒るなって〜」
「ピュ〜〜」
俺は、スララを必死になだめていた。
どんたけまずかったんだよ...
さっき、味覚軽減という謎スキル手に入れていたぞ。ON OFFできるらしいけどね。
「ピュ!」
スララがなんかをジェスチャーしてくる。
というか、擬態か?これ。
スララのステータスを見てみたら、擬態が使用されていた。まじか。
これは...巻物か?
「これは、スキルの書じゃないか?」
「なんだそれ?」
聞いてみたところ、スキルが手に入る巻物らしい。
値段が、100000Gだそうだ。たっか。
「ピュ?」
「スキルの書が欲しいのか?」
「ピュ!」
「わかったわかった。あ、そういやさっきの結果どうなったんだ?」
「ピュ〜」
うん?なんかできないのか?ステータス絵を見てみる。
擬態Lv2 ブルースネーク2/60
お、レベルが上がっている。にしても、2/60?
「なんか、2/60って出ているんですが」
「じゃあ、残り58個集めればいいんじゃないか?」
「じゃあ、そのモンスターを狩ってきます」
「お、おい待て。ここに訓練しにきたんじゃないのか?」
「あ、そうだった」
色々あって忘れてた。
「じゃあ、まず土魔術からーーー」
そのあと、色々試していった。結構使いやすく、便利だと思った。
しかし、剣がなかったため、剣技が使えなかった。
結局、まず装備とかを整えないとな。
「じゃあ、ありがとうございました」
「おうよ。今度、結果を教えてくれよな」
ゴツラさんには、お世話になったからな。今度、なんか差し入れ持ってこよう。
「じゃあ、ちょっと防具屋行ってきますね」
「お、おい待て。依頼受けてけてきたんじゃないのか?」
「あ、そうだった。」
あっぶねー。また忘れるところだった。
じゃあ、ギルドに行くか。
「じゃあ、ギルド行ってきますね」
「おう、行ってらっしゃい」
よし、じゃあ、ギルドに行ってくるか。
ーーーーー
というわけで帰ってきました。ギルド。
クエスト報告をしに行く。
「あ、さっきの...クエストが終わったんですか?」
「はい。これってどうすればいいんですか?」
「あ、それはギルドカードをこちらにください」
あ、見てみたらなんか光っっていた。
「では受け取りますね」
ピカー
アリサさんが水晶にギルドをかざしたら、なんか光って、元に戻った。
「これで、クエスト完了です。報酬はこちらになります」
「あ、はい」
ギルドカードと、報酬を受け取る。
60G...この世界では、10円=1Gといったあたりの相場だから、約600円か。
これほぼ、子供のおこずかいのレベルだろ。かなしっ。
「うーん。じゃあ次どこ行くか...」
「ピュイ!ピュイ!」
スララがなんかを擬態してくる。
「ナンカマキモノミタイナカンジダナー」
「それ、スキルの書じゃないんですか?」
「ぎくっ」
バレたか。あれ高いんだよな。
「それってどこに売ってるんですか?」
「ここら辺には売ってないですね。あ、でも今度開催されるイベントの景品がスキルの書だったような...
「そうなんですか?」
ていうか、イベントという言葉、こっちでも通じるのか。
詳細を見せてもらう。
特別クエスト:謎の塔
場所:北の森
内容:北の森に、謎の塔が現れた。
なかっで取れる、いろいろなアイテムを取ってきた欲しい。
中で取れる、様々なアイテムを取ってきて欲しい。
特定のアイテムは、交換で、他のアイテムと交換することができる。
手に入れたものが報酬だ。
「中には、海など、空など、いろいろなものをテーマにしたものがあるらしいですよ」
「へえ。じゃあこれ、受けますね」
「はい」
このクエストを受けた。
「では、これをどうぞ」
「何ですか?これは」
「これは、塔に入る際の許可証です。これをなくすと、中に入れないので、ご注意ください」
「はーい」
無くさないようにしとこう。
「よーし。じゃあ、草原へ行って、鍛えるぞー!」
「ピュー!」
そうして意気揚々と出て行こうとした時、
「あ、その格好で行くと危ないですよ」
あ、そういや防具屋に行く予定だったっけ。
ゴツラさん、アリサさん「「忘れっぽい人」」
スララさん「ピュイピュイ」
白桜さん「うっさい!」