1 あらすじと登場人物紹介
*あらすじ*
忌避すべき狼と呼ばれる人狼の一族、ルー・ガルーの一員となったセルヴィとルキア。一族の真祖であるアルヴィンと彼女たちが出会ったことから、ルー・ガルーの一族は親子喧嘩を拗らせて政界進出を決断する。
そして見事ギリシャ与党となり、トワイライトの仲間たちも呼び寄せ、ギリシャを化物国家として作り変えようとしていた矢先、第3次世界大戦が勃発した。
伝説の帝王アルヴィンが、トワイライトの仲間たちを率いて戦争に挑む。
本作は第3次世界大戦メインになります。1作目の序盤とあまりにも毛色が違うし、ここから非常に長くなりそうだったので分けました。
*登場人物紹介*
++秘密結社トワイライト++
吸血鬼を初めとする、人魚や半獣種などの魔物や魔族から結成される秘密結社。アルヴィンの呼びかけで大量にギリシャに引っ越し、ギリシャを化物国家に再構築中。アルヴィンが大統領についた時点で、ほぼほぼ成功しつつある。
■アルヴィン・ディシアス
ルー・ガルー族真祖。公式年齢46歳、実年齢は約2200歳。
本当は銀髪銀目の質実剛健な狼男だが、普段はほんわか優男を装っている。
生前の前記はガイウス・ユリウス・カエサル。親子喧嘩を拗らせて政界進出を果たし、現在はギリシャ大統領。人間時代にギリシャ周辺を統治していたこともあるので、それなりに国に対する愛着はある。
政治家として非常に優秀であり、国民からも愛されていて、支持率は非常に高い。若い男性から「アニキ」と呼ばれているのが少し恥ずかしい。
国内政治は比較的安定しているが、宣戦布告を受けて戦争状態のため、毎日頭痛の種が順番待ちをしている。
■セルヴィリア・ケフィオン
ルー・ガルー族の一員。マルクスに引き取られて、紆余曲折あってアルヴィンの恋人となり、今は大統領秘書。時々人生の数奇さについていけない。人狼になってから18歳の頃と姿かたちが変わらず、小じわの一つも増えやしないので、人狼って素晴らしいと思い始めた36歳。
アルヴィンの秘書として、公私に渡ってサポートしている。普段はスケジュール管理や資料作成、打ち合わせやセッティングなどを一人で取り仕切っており、秘書としては優秀。
周囲には大統領の恋人であるから、セルヴィはギリシャのファーストレディと認知されているが、公式には結婚しておらず大統領秘書という役職を優先している為、本人にファーストレディとしての自覚は薄い。
■ルキウス・ケフィオン
ルー・ガルー族の一員でセルヴィの弟。マルクスに引き取られて、アルヴィンとセザリオの親子喧嘩に巻き込まれた形で政治家になり、紆余曲折あって今は内閣幹事長。時々アルヴィンの政治力についていけない。
ツァーリ・イルミナンテというベンチャー企業を経営する青年実業家でもある。精悍でクールでイヤミなツッコミ気質の30歳。嫁が好きすぎる上に重度のシスコン。自分を引き取って育ててくれたマルクスとポリシアを、養親としてそれなりに大切に思っている。いつか孫の顔を見せてやるのが夢。
■マルクス・クウィンタス
ルー・ガルー族。セルヴィとルキアの血族上の親で、二人の育ての親。アルヴィンの息子で裏切りの長男。人間時代にアルヴィンの任命でギリシャ周辺を統治していた総督で、長く国に身を置いていた事もあり、かなり国に対する愛着がある。
本当は銀髪銀目の屈強な狼男だが、普段は赤髪赤目の寡黙な男を装っている。
生前の前記はマルクス・ユニウス・ブルータス。親子喧嘩に巻き込まれて政界進出を果たし、現在はギリシャ首相。前記で父親で上司であるアルヴィンを暗殺してしまったため、彼には頭が上がらない。
アルヴィンが戦争で大統領権限を発揮しまくっている間に、国内政治や外交で矢面に立たされるので、最近は多忙を極めている。
■セザリオ・ディシアス
ルー・ガルー族。アルヴィンの息子で腹黒の次男。
本当は銀髪銀目の中性的で少年的な狼男だが、普段は茶髪茶眼の軽薄な男を装っている。
生前の前記はカエサリオン・プトレマイオス。アルヴィンの愛人、クレオパトラの息子として政治利用され、エジプトで肩身の狭い思いをさせられたので、最初アルヴィンには反抗的だったが、長い時間をかけて和解。
中学校でルキアと出会い、彼と親友になる。セルヴィに一目惚れするが、親父にセルヴィを取られたことから積もった恨みも爆発し親子喧嘩が勃発、なぜか政界進出する羽目になった。
親子喧嘩を拗らせて政界進出を果たし、現在はギリシャ内閣官房長官。元々の腹黒さと息をもつかせぬ雄弁な弁舌で「流石は大統領の息子」と賞賛を集めているが、本人は親の七光り扱いから抜けられないことを苦々しく思っている。
■ヴィンセント・ドラクレスティ
ヴァンパイア族真祖。不死王と呼ばれる戦争狂のキチガイ。約600歳で元某国国王。
本当は黒髪緑眼の壮健な男だが、姿かたちはそう変わらないがセレブ紳士を気取っている。
ハイパー戦国時代の王族に生まれ育ったせいで、気に入らないことがあれば滅ぼせばいいと思っているキチガイ。強くなることにも手抜かりはなく、世界中の戦争に首を突っ込んでは、膨大な数の人命を搾取してきた。お陰様で最強の吸血鬼と呼ばれているが、おそらく神を除けば地上最強の生き物にまで進化している。
何故か昔から彼の周りではトラブルが満願全席で待ち構えており、必ず周りを巻き込んで大騒動を引き起こし、そして自分達だけは無事という、悪運の女神に愛される男。何かあればだいたいコイツのせい。
基本、排他的で厭世的で人を寄せ付けない男だが、一旦懐に入れると途端に支配的になる。身内は全てコイツのもの。所有権はコイツのもの。コイツの為に生きてコイツの為に死ななきゃいけない。
そして大事な娘は嫁にはやらない。「父性の目覚め」の影響で娘フィーバー中(2人目)。
■ミナ・ジェズアルド
ヴァンパイア族、ヴィンセントの眷愛隷属。
ギリシャ軍特殊部隊大尉。不死王の愛弟子。日本人の70歳。
面倒臭いので必要な時以外は変身はしない為、基本黒髪黒目の普遍的な日本人。
日本皇国の革命時代生まれで、両親も「日本皇国の夜明け」と呼ばれた革命運動に東軍と西軍として参加していた革命家。なので、どんなトラブルにも余裕で首を突っ込み、そしてやっぱりトラブルを引き起こす。
普段は天真爛漫ニコニコお嬢さんで、愛想がよく愛嬌もあり、調停者の役を買って出るので、友人は非常に多い。だが、ヴィンセントの熱血指導のお陰で、戦闘時はバーサーカー化してえげつない攻撃を絶好調で繰り出したりする。
ヴィンセントの強力な能力を受け継ぐ愛弟子なのだが、基本アホなので、能力を使いこなせていない。その為、知恵者が近くにいないと周りまで巻き込まれる。ハタ迷惑。だいたいコイツのせい、その2。
ヴァンパイアの能力である魅了「父性の目覚め」を無意識に振りまくため、周囲が父親化していく。本人は自覚がなく、周りが自分を心配してハラハラして小言が多くなっていくので、それを不服に思っている。
■アンジェロ・ジェズアルド
ギリシャ軍特殊部隊大佐。人間で元イタリア軍軍人、からの元孤児院・学院理事長。ミナの夫。
他人の能力を自動で模倣する感応型超能力者。人工的に作り出された新人類の一人で、最高傑作と呼ばれた超能力者であり、能力者の中でもバグキャラ。コピーした能力は数多く、それらの能力を明晰な頭脳を用いて効果的に繰り出してくる厄介な存在。
嫁ラヴ子どもラヴで、時には厳しい一面もあるが、周囲からの信望は篤いマイホームパパ。仕事中は鉄壁の爽やか営業スマイルだが、中々いい性格をしており、基本保身第一で要領よく立ち回るタイプ。
ひょんなことからミナと恋仲になったが、ヴィンセントパパのガードが固く、何度も命の危険を感じたので、今でもヴィンセントパパが恐い。面倒くさいことになると猫に変身して逃げる。
大体いつもミナとヴィンセントのトラブルに巻き込まれて、その解決に奔走させられる一番の被害者。
++シュティレード帝国++
元は中東のテロリストが結託した組織。サイラスがテロリストたちを束ね、その勢力を増大させて近隣諸国を掌握し、ついに国家として立国している。
現在の領地は中東の大部分、南北アメリカ大陸、東南アジアの一部などで、既に世界の3分の1以上の国がシュティレード帝国の植民地となっている。その植民地の支配は絶望的と言えるほどお粗末な政治形態で、支配者階級以外は恩恵を受けるどころか、略奪や搾取、犯罪と悪政が横行している。
■サイラス・シュティレード
シュティレード帝国皇帝。人間、インド人とイギリス人のハーフ。天才魔術師。
栗色の髪に淡い緑眼をした、エキゾチックな美青年。
生まれ持ったギフテッドの為、天才的な頭脳を有し、それと引き換えたように情緒不安定で社会不適合な自殺常習者の青年だった。2柱の神から守られた神の愛し子であったにもかかわらず、彼の性格ゆえにこの世界に絶望し、神の加護が暴走して感情が消失。元々はチキンでビビリで優しい青年だったが、世界の破滅を目論む修羅となってしまった。
元々の天才的な頭脳と、最強の魔術師マーリンから教えてもらった魔術を悪用し、突然頭角を現し、あっという間に世界を席巻してしまった。シュティレードを支配しているが、本当は支配するつもりがないので、基本領地はほったらかしで、部下たちに好き放題させている。
その為、シュティレードの支配下に置かれた民は、生活も生死も保証されない絶望的な環境に晒されていることから、「絶望王」と呼ばれ恐れられている。
■エクセラ・シュティレード
シュティレード帝国皇妃。サイラスの幼馴染で、元男。本名はアレックス・パーカー。
神の葡萄酒という神の化物。ヴァンパイアハンター。
栗色の髪に榛色の瞳をした美少女。元男だが、サイラスに魔法で女性に姿を変えられ、現在は開き直っている。
吸血鬼を両親に持つヴァンパイアハンターで、サイラスがヴィンセントの元を離れた事で、サイラスと共にインドを逃げ出し、シュティレードを建国した。
サイラスに合理的な理由で必要とはされているが、感情の消失した彼には愛されてはいない。それは理解していて、感情の消失したサイラスを受け入れることが出来るくらいに、サイラスを愛している。
昔からサイラスを愛していて、現在皇妃という立場に収まったことには安心しているが、サイラスの元妻メリッサと、サイラスの娘エリカに、並ならぬ憎しみと嫉妬を抱いている。
メインとなる人たちを少しだけご紹介させていただきました。
他の登場人物たちは追々紹介させていただきます。