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翌日の朝のお話

人によっては要らない話かもしれませんが、本編後の二人です。





僕、深星夜空の朝は早い。

とは言っても今日は休日。しかも、昨日は色々あったから起きるのが遅くなった。

……そういえば、千雪と付き合い始めたんだよなぁ……昨日から。

ま、特に昨夜は何もなかったから実感はなかったんだけどね。

天輝の車の中で、千雪は寝ちゃったし。


「もう八時半か……朝ご飯作ろ。」


僕はベッドから起き上がると重い体を無理やり動かして着替えると、寝室を出る。

そのまま階段を降りて一階へ行くと、洗面所で顔を洗う。


……うん。目が覚めた。


次に向かうのはキッチン。

僕も千雪も朝はそんなに食べれないから、作る量は少なめ。

とは言っても、千雪用に作った昨日の夕飯(予定だったもの)を温めて、少し手を加えただけなんだけど。

うん。なかなかいい味。


さて、ご飯も作り終わったし、なにしようかな?

今日の僕は浮かれているのかテンションが高い気がするから、あまり下手なことはできないし……

まあ、好きな人と付き合い始めた翌日くらいは浮かれても仕方ない……よね?


「うん。暇になったね。」


千雪を起こしに行くのもなんか嫌だ。

気持ちよく寝てるのを邪魔したくはないし、勝手に部屋に入ると怒られるし。


と、そこで誰かが階段を駆け下りる音がした。まあ、駆け下りる人なんて千雪しかいないけれど。

何となく悪戯心が湧いたから、物陰に隠れて気配を消したまま待機する。


「ち、遅刻しちゃう!!」


そう言いながらリビングに入ってきたパジャマ姿の千雪。

ボタンがいくつか外れてて際どい感じになってる。


「あ、あれ?夜空君?も、もう行っちゃった?」


少し涙目になりながらきょろきょろとあたりを見回す千雪。

うん。この辺にしておかないと本気で泣きそう。

僕は一瞬で千雪の後ろに行くと、後ろから千雪に抱きついた。


「ふえっ!!?よ、夜空君!!?」

「おはよう千雪。今日は休日だから学校は無いよ?」

「あ!そっか!今日日曜日なんだ!!

 ……あれ?わたし、昨日の記憶が車の中で途絶えて……っつ!!」


何を思い出したのか、耳まで真っ赤になって黙る千雪。

まあ、大体想像はつくけど。どうせ、昨日の告白の事でも思い出したんだろうな。


「よ、よ、よ、夜空君!?ゆ、夢じゃないよね!!?」

「告白の事なら夢じゃなくて現実だよ。それより、いい年頃の女の子がこんなあられもない姿でいないほうがいいんじゃない?ほら、ボタン閉めて。」


僕はそう言って、後ろから抱きしめた状態のまま千雪のパジャマのボタンを閉めていく。


「う、うん。ありがと……」

「あれ?もしかして照れてる?」

「そ、そりゃあそうだよ!まだ付き合い始めたって実感もないんだから!!」


こんなスキンシップをとっても、まだ実感出ないのかな?付き合う前の僕はこういうことしてないと思うんだけど……


「キスでもしたら実感出る?」

「っ!!?今そんなことしたらわたしパンクしちゃう!それより、ご飯食べよ!ね?」


そう言って千雪は僕の腕から抜け出してしまう。

うん。合法的に千雪と触れ合えるなんて……これは自制が必要かもね。テンションが上がった僕はなにするかわからないって咲にも言われたことあるし。

あれ?今も大分テンション高い?


「夜空君?固まってどうかした?」

「……ううん。何でもないよ。ご飯にしようか。」

「うん!!」


ま、問題ないか。たぶん千雪が嫌がることはテンションが上がってもしないだろうしね。







すいません。

日曜日なのに、土曜日って書いてました。

直しておきます。

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「絵が好きな君と絵を描かない僕」
面白いよ!(たぶん)

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