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勘違いの解決策 その4

初投稿作品です。

楽しんで頂ければ幸いです。


どうぞよろしくお願い致します。

「ご協力頂けるのは嬉しいのですが、相手との人数の差が大きくて勝てる戦ではありませんよ?」



それはごもっとで…

だけどこっちにも理由があるし諦める訳にはいかないんだよな。



「それでもです。

勝てないかもしれませんが、生き残る事が出来ない訳でもないでしょう」


そう言ったのはさっきの会話で気になった事があった…

人間とエルフとは長らく関係を持っていない…

裏を返せば、さっき出てきた第三勢力の魔族とはどこかで関係を持っているという事だ。



「魔族とは多少なりとも関係があるのでしょう?」



俺が持っている魔族のイメージとは、あくどい手を使って人間を滅ぼそうと躍起になっているってイメージだ。

だけど、さっきの話では自分達から仕掛ける事も無く、自衛の為だけに戦っている。

わりと自分の持っているイメージと違うのかもしれない。

そして、それが突破口になるかもしれないと踏んでいる。



「よくお気付きになられましたね」



「いえいえ、推測ではあったんですが、気になる点がありましてね」


「なんでしょうか?」



「先程人間族やエルフ達の調査を行ってはいるが、魔族の調査は行っていないみたいなのに、魔族の情勢に触れたところでしっかりお答えになられたので、魔族とはどこかで情報交換出来る様なパイプがあるのではと思ったまでです」



仕事の経験上相手の腹を読むのは得意なんでね。

自慢になる特技ではないけど…



「なるほど流石ですね、ほぼほぼ正解です。」


「それで、魔族側との交渉はどうなっているんです?」


「それが、今は結界の外に出れば人間やエルフに襲われる可能性があり、向こうに使者を出す事でさえ難しいのです」



もう既に城の周りは囲まれつつあるのか…



「1つだけ魔族領に行く方法はあるのですが

その道には強力な魔物が出る為、人選としてこちらの戦力になる者を派遣する事になります」


「そうすると自陣の戦力がかなりのダウンになる訳ですね。

自陣の防衛に影響が出ると」


「そうなんです。現状が現状だけにそれも叶わず、悪化の一途を辿っているんです」


なるほどね…

だけど、ここが1番信用を得る為の近道か。



「その使いは私が行うという事でいかがでしょう?」



「お願いしたいのですが、そこに出る魔物はさっきのゴブリンの比にはなりませんよ。

無事に辿り着く事も叶わないかもしれませんし」


戦闘には不慣れな為、確かに死んでしまう確率は高いだろうが、何も力がない訳でもない。

過信する訳でじゃないが、情報さえもらえれば成功確率は大きく上がる。



「そこで少し条件があります。私はこの世界に来てまだ数時間程度です。

戦闘や魔法などの知識は、ほぼ皆無でしてそれを実戦を交えて教えて頂けませんか?」


「お教えするのは構いませんが、本当に死ぬかもしれないのですよ?」



「それでも行かせて下さい。

何が悪いかの基準は、この世界の情勢をしっかり把握した訳ではないので間違っているかもしれませんが、私の持つ基準では今の貴方達を放っておくわけにはいけないと思っています」



「お気持ちありがとうございます。

ではもう一度お待ち頂いても構いませんか?

王に話しを通して参ります」



「解りました」


ライトが深々と一礼をし、ドアから出て行く。

これで信用を得る為の手筈は済んだ…

後は無事に伝令役をこなし、ダークエルフ達の首の皮をしっかりと繋いでおくことだ。


時間との勝負にもなるか…

でも、最低限の戦闘術は覚えて行かないと自分が死んだら元も子もないもんな…



後はライトから吉報が来るのを待つとしよう。





誤字等で読みにくい所などあるかもしれません。

誤字の修正等あればお申し付け下さい。


今回も読んで頂きありがとうございます。

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