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勘違いの解決策 その1

初投稿作品になります。

皆様に楽しんで頂ければ幸いと思います。

「申し遅れました。私はライトと申します」


「自分は新垣 仁と申します。

あの…1つ訂正しないといけない事がありまして…」



正直に言わないと、後でどんどん言い辛くなるだけだろうから今のうちに言っておこう。



「訂正…?何でしょうか?」


「実は自分は勇者とは違うみたいで、間違えられて召喚されたみたいなんです」



みんなが開いた口が塞がらない状況だ…


さっきまで歓喜していた人々が唖然となる。

それはそうだろうな、種族の存亡をかけて召喚した人物が勇者じゃないって知ったらそうなるだろうな。



「空気を重たくしてしまいすいません。

ただ、正直に申し上げなければもっと多大なご迷惑をお掛けしてしまうと思いお伝えした所存です」



「それは誠の事なんでしょうか?」



「はい…召喚された途中で宮殿みたいな場所でお聞きしましたので、間違いないかと思います」



「なんて事だ…命運を掛けた召喚魔法が失敗に終わったとは…」


後から別の人物が目に手を当てて天を仰いでいる。


予想出来た事態だが、この状況を打開する事は考えていなかったな…

だけど、この人達の願いを叶えないと元の世界に帰れないのも事実だ。



「ガルフ、こちらから一方的に召喚して迷惑を掛けているのはこちらなのに、陳謝されている方に対して無礼な事を申すな」


ガルフと呼ばれる男性はライトと比べて体格も良く筋肉質といった感じだろうか



「だが、正直このままでは滅んでしまう事が決まってしまった様なものだろう」



「すいません。来たばかりで状況がよく把握出来ていないもので、良ければお聞かせ願えますか?」



「無礼な態度を申し訳ありません。

しかし、この場所ではまたゴブリンなどに襲われる可能性がある故、城の方でお話し致します」



「ありがとうございます。

では、すいませんがご案内よろしくお願い致します」



種族の存亡が掛かる程の問題って何だろうな…


とりあえずは聞かないと対処のしようもないし、帰る為の絶対条件だしな。

まずは付いて行ってしっかりと話しを聞こう。




皆で1つの方向に向かって歩き始めた…


しかし、難儀だなぁ…勇者じゃない人間がどうやってこの人達の信用を得ていくかが課題だな…


ところで気になったんだが、さっきから5人は鎧を着ているが、1人だけ青いドレスを着ている娘がいるんだけど、誰なんだろう?

行き先が城って事だから姫とか何かかな?



「ライトさん1つお伺いしたい事がありますが良いですか?」


「何でしょう?簡単な事ならどうぞ。」


「ありがとうございます。

あの青いドレスを纏った方はどう言った方なんですか?」


「ご紹介は後でとは思いましたが、お気になられていらっしゃるのであれば先にご紹介させて頂きます。

あの方はこの土地の領主様のご令嬢でリレイ様とおっしゃいます」



「気品のある方で皆様と雰囲気が違ったものですから気になりまして。

ご説明ありがとうございました」


なるほど、令嬢と言うだけあって見た目もしっかり気品もある感じだ。

歳もまだ15歳位だろうに、ただ歩く様子も背筋に芯が通った様に綺麗に歩いている。


銀色の髪にダークエルフならではの肌の色と合わせて青いドレスが良く映えている。

俺が10代だったら危なかっただろう…



視線を感じたのか、リレイをマジマジと見ていたら目が合った。


ヤバいジロジロと見過ぎたな。


リレイは忌み嫌う事なく、柔らかな笑みで会釈してくれた。

こちらもしっかりと会釈を返す。


やっぱり10代だったら恋の最中だっただろう…

誤字等で読みにくい所などあるかもしれません。

何かあれば言って頂ければ幸いです。

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