この歳での異世界召喚は辛い その4
初投稿作品です。
皆様に楽しんで頂ければ幸いと思い投稿させていただきました。
初めてのものなので改行等の読みにくい点はご容赦下さい。
ゆっくりは出来ないかな
急いで交戦しているであろう場所に近付く
ゴブリンらしきモンスターが20体程見える。
人は6人程で押されているようだ。
急がないと…
1人がゴブリンの攻撃に耐えかねて押し倒されてしまう。
クソ…走っても間に合わない
飛び上がって木の枝を掴み、腕輪の効力を使い枝をへし折る。
折った枝を、倒された人物に襲いかかるゴブリンに突き刺さるイメージをしながら思い切り投げつける
。
勢いよく飛んで行った枝はゴブリンの側頭部に突き刺さる。
よし、イメージ通りいったぞ
まだまだゴブリンの数は多くて危機的状況は脱してない。
交戦している場所に辿り着く
「大丈夫ですか?
お手伝い致します」
倒したゴブリンの武器を拾い上げ戦列に割って入る
「助かります。
ゴブリンの数が多すぎて押されていて」
ん?みんな肌が黒くて耳が尖ってないかい?
それにこちらをジロジロ見てる気がする…
「貴方は人間族の方ではないんですか?」
そうか…肌が黒くて耳が尖っている…
昔観ていたアニメに出てきていたダークエルフってやつか。
そんな事を言っている間にもゴブリンは襲いかかってくる
「すいません、質問の答えは後でで構いませんか?
戦闘に慣れてなくて、会話はちょっと厳しいです」
よそ見している間にゴブリン3体に囲まれてしまった…
幸いさっき倒したゴブリンから奪った棍棒がある。
腕輪の力を使いながら戦えばなんとか切り抜けられるだろう。
囲まれている状況で後手に回るのはマズイな
まずは正面にいるゴブリンを倒そう
ただ、さっきの1体しかまともに戦っていないからどう戦ったらいいのだろうか?
さっきと同じ直線的な攻撃で倒すのが得策かな
棍棒を突きの構えをし走り出す。
そう言えば俺ってこんなに速かったっけ?
全盛期ならまだしも40過ぎのオッサンが、素早くモンスターの初動作よりも早く近付けるなんて…
っと、今はゴブリンを倒す事だけ考えよう
頭潰すイメージを行いながら、棍棒で突きを繰り出す。
ゴブリンは防御や攻撃の動作を行う間もなく棍棒を顔面で受けるハメになった。
良し次だ。
1体目を倒した後、すぐさま横に立つゴブリンに向かって走り出し、同じ様に突きをお見舞する。
隣のゴブリンも難なくクリア
背後に立っていたゴブリンに向かい攻撃
これも上手くいった。
包囲網を抜け、他の物が対応しているゴブリンに向かって背後から奇襲をかけながら倒していく。
これを続ければ全滅させれるな
非道かもしれないが、俺は生きて帰らなきゃいけない。
騎士道なんかを気取っている余裕はないからな…
最後の1体を片付け、なんとか戦闘を無事に終わらせる事が出来た。
「皆さん大丈夫ですか?」
幸い大きな怪我をしている者はいないようだ。
「助かりました。貴方がいらっしゃらなかったら最悪死人を出していたかもしれません。
ありがとうございます」
騎士らしい鎧を着た男性が応えてくれた。
見た感じは長身でスラってしてて美男子って感じだ。
彼を見ると世の中平等じゃないと怨みたくなるよ…
「いえいえ、洞窟から出て来たら交戦されている様な音が聞こえたので急いで来ましたが、ご無事ならなによりです」
初の戦闘で死傷者を出さなかったって事で充分だろう…
何だろうみんな目を見開いてこっちを見ているが?
「先程洞窟から出てこられたとおっしゃいましたか?」
「はい、向こうの茂みを越えた先にある洞窟から来ましたが」
みんなが手を繋いで歓喜し始めたぞ…
状況に全く着いていけないな
何事か一応確認しておこう
「洞窟から出てきた事に何かありましたか?」
「我々はダークエルフと言う種族で、現在種族が存亡の危機に至っています。
どうにか助かる方法がないか模索していた時に、人間族が行う召喚の儀という勇者様の召喚魔法を知り得る事が出来ました」
なるほど、この人達が召喚した訳ね
「我々はあの洞窟で召喚魔法を行い
勇者様をお呼びし、助けて頂けないか懇願する予定でした。
元々人間族より魔法に関しては我らが優れている為、失敗する事はまずないだろうと踏んでいたんですが
魔法が成功した状態にはなったのですが、何時まで経っても誰も出てきませでした」
それは俺が駄々をコネてヒュージさん達にねだってたからだな…
「そうしたところが後ろからゴブリン共が大人数で襲いかかって来まして、さっきの現状に至った理由です。
そこで勇者様が登場頂いて、助けて頂いた所存でした」
なるほど、やっぱり勇者と勘違いされてるな
謝る人物第1号はこの人達に決定した…
誤字等で読みにく所などあるかもしれません。
もしあった場合は直ちに修正致しますので、ドンドンメッセージ下さい。