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魔法剣発動

今回もよろしくお願い致します。

まだまだ魔族領編です。




ショーテルに魔力を篭める。

しっかりと魔力の溜まったショーテルを地面に突き刺し、土魔法で剣を覆う。


ライトが見せてくれた魔法剣だ。

これでショーテルの範囲を伸ばし、リーチ分の優位消し去ってやる。


ショーテルに土がまとわり、1振りで通路いっぱいになる位の剣が出来上がった。


鎧を着たオークは少し後ずさりしている。


目の前にお前よりもデッカイ剣出されてビビったかな?

かと言って手加減なんかしてやらないぞ……てか、出来る程熟練してないけどな。

ではでは思いっ切りいくかせてもらうぞ……


腕輪にイメージを伝え、腕輪が光りを増す。

イメージはコンクリートの大きな橋脚をたたっ斬る感じかな、これで後は土を魔力でしっかり固定、そしてそれを鋭利に…


「お前ら真っ二つだーーーーー!!」


勢いよく振った剣はオークの鎧に当たり、剣で裂かれていく……そして、他のオーク達を巻き込んで次々と斬り続ける。


剣の届く範囲のオークは全て切り裂かれた…

後には上半身の無い、ただ立っている下半身だけが残され、落ちて来た上半身にそれも倒されていく。


切れ味も悪くない、初めての魔法剣としては上々だな、これで残りも片付けていくとするか……


そのまま突っ込み同じ様に薙ぎ払っていく。

みるみる内に大勢いたオーク達は死んでいった。


残りが数体になったところでライラを発見する事が出来た。

向こうもかなりの数を倒していたので、後は魔法剣を止めて通常の斬撃で対応していく。

巻き込んでしまってはどうしようもないからな……


お互い最後の1体を片付けると、剣を納め近付いて行った。


「ジン、相当な数やったね……圧巻としか言いようがないよ」


「いやぁ、魔法剣を思い出してね。

加減の仕方なんか判んないから思いっ切りやったらこんなんなってしまって」


「一応言っておくけどオークって結構強いんだよ。

それをこんな一瞬でスパッといってしまったらこっちが自信無くすよ」


腕輪のお陰なんですけどね…

やっぱりやり過ぎた感は多少なりともあるかな。


その後、「教えが良いから」と若干のフォローは入れておいたが、ライラは呆れていた……


その途中でいくつかは戦闘があったが、力を合わせればなんて事はなく進む事が出来た。


洞窟の出口が見えて来た時にゴーレムが現れて「コイツは硬いから気を付けて」と言われたが、腕輪の力で斬りつけたら意外と簡単に斬れてしまったので、ビックリしてるとまたもライラが呆れていた…


ようやく洞窟を出る事が出来た……

オークの群れに遭遇したのは少し危機を感じたが、結果難なく乗り越えられたし、意外に自分に戦闘のセンスがあったのかと思ってしまった。


「とりあえず洞窟脱出お疲れ様でした。

こっちは気を落とす様な事の連続で、違うダメージを受け続けましたが…」


「もらった力のお陰だって、何もなければこうはいかないよ」


「そうですね…もう笑うしかないわ……」


言うだけ傷口を開いてしまう気がする…この話題は避けよう……


「ところで、ここから魔族領なのか?」


「そうですね、山を挟んで洞窟からこっち側は魔族領よ。

ここからは魔獣ももっと強くなりますので注意しておいてねって言ってもその強さならそうそう問題になる魔獣はいないけどね……」


もう、そう言う落ち方止めてくれって……

ただ時間はそんなにかけれないだろうから、ちょっと試したい事があるから言ってみるか。


「ライラ、ちょっとやってみたい事があるから手伝ってくれないか?」


「良いけど何?」


「この腕輪の力をもうちょっと試したいんだよ。

まずは背中におぶさってくれるか?」


試したい事とは力の欄以外に、素早さの欄にも(ハテナ)が付いていた事だ。

腕輪の効力で膂力が上がるなら、当然スピードだって脚力を強化したら上がるって事だ。

ライラを担いで移動出来れば距離を稼げるし、魔獣との遭遇率も下がるだろう。


「背中に乗れば良いのね?

じゃあ乗るわよ」


「ありがとう。

じゃあしっかり掴まっててくれよ」


イメージは何にしようか?

まずはバイクで時速60km位スピードを出してる感じでで行くかな。


ゆっくりと走り出し徐々にスピードを上げる。

いい感じだな、このままイメージ通りのスピードに……って、うん?

ライラの様子がおかしい……


「どうしたんだーー?」


スピードが出ている為、少し大声で話しかける。

もしかして、スピードを出し過ぎている?


バイクにあんまり乗る事もなかったからイメージはゲームの中の60kmなんだよね。

少し止まる事にしよう……


「どうしたも何も、少しくらい説明して走り出してよ!!

恐くて呼吸すらするの忘れてしまったじゃない」


確かに何も説明なく走り出しちゃったな、いきなりあんなスピードで走り出したら恐いか……


「ごめんよ、しっかり掴まっててくれれば大丈夫かと思ってしまって」


「そう言う問題じゃないわよ。

恐かったんだからね……でも、これって人間の出せる速さじゃないよ。

つくづくその腕輪の力が恐いわ……

とりあえず、さっきぐらいの速さだったら次は対応出来るから、そのまま行って大丈夫よ。

ただし更に早くするなら言ってよね」


「了解、気を付けます。

じゃあ方向だけ教えてくれよ。

道は全く解らないから」


「とりあえず、この道はまだまっすぐで大丈夫よ。

曲がる前にまた教えるから」


腕輪の力でだいぶ早く着けるだろうから後は寝るとこの心配かな?

野宿で魔獣と夜中戦いっぱなしになるのは勘弁だから、そこはしっかり吟味したいところだ。




今回もお読みいただきありがとうございます。

誤字等で読みにくいところがあればご連絡下さい。


次回もよろしくお願い致します。

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